漢なら Linux で VEGA で ROCm で XMR(モネロ)マイニングしたいですね!
やりましょう!
環境
- VEGA 64 + PCIex gen3 対応マザー
- Ubuntu 16.04.3
- ROCm 1.6.180(kernel 4.11-0) + ROCm OpenCL
ROCm と ROCm OpenCL は https://github.com/RadeonOpenCompute/ROCm にある手順を使ってセットアップしておきます.
既存の amdgpu-pro OpenCL や nvidia OpenCL 環境が入っているとうまく OpenCL ドライバが初期化されず動かないときがあるのでパッケージ管理注意ください.
/opt/rocm/opencl/bin/x86_64/clinfo
で VEGA OpenCL 設定が正しく出力されるか確認しておきましょう.
miner のコンパイル
https://github.com/xmrig/xmrig-amd を使います.
microhttpd と libuv のパッケージを apt で入れておきます.
libuv については, libuv1-dev
のほうをインストールしておきます.
$ mkdir build
$ cd build
$ OpenCL_ROOT=/opt/rocm/opencl cmake ..
$ make
miner 設定
を参考にして, VEGA 64 の場合 config で intensity 2016, 1800 の 2 thread にします.
xmrig 実行時の注意点
xmrig
だと stdin あたりをいろいろいじっているのか, nohup
で起動することができません. とりあえずは http ポートを設定して web で確認できるようにし, かつ config で background を true にして background 実行するようにします.
電力効率を高める.
デフォルトだと 1175 H/s(620 H/s + 555 H/s)で 195W 消費と悲しい結果になりました...
そこで rocm-smi
で powertune を試しました.
rocm-smi --setsclk 2
で core 1084 MHz, mem 800 MHz で 1120 H/s(590 + 530) で 75 W となりました.
(消費電力は rocm-smi の表示なので, 実際にはワットチェッカーで計測する必要あり)
電力効率は Windows での 1800 H/s @ 160W に比べれば良くなりましたので, Linux の場合は長期運用向けですね.
TODO
- xmr-stak-amd を試す.
- Ethash など他のアルゴリズムも試す.
- ワットチェッカーで実際の消費電力を確認する.
- 1120 @ 75 W 運用だと, GPU 暖房としては使えないので, 冬の暖房対策を考える(VEGA x 4 という手もあるか?)