Cereal で optional なフィールドを読み込む

漢なら Cereal ですね!

C++のcerealのシリアライズが快適すぎるやばい

Cereal で JSON 形式で設定ファイルのロードに使いたくなりますね!
その場合, 設定パラメータを optional に読む機能がほしくなりますね.

cereal::make_optional みたいなのが提案されているようですが, まだ master には取り込まれていないですね...

そんなわけで, issue の最後のほうにある, exception で囲むやりかたで optional なフィールドを読み込んでみましょう.

こんな感じになりました.
(フィールドは全て NVP(name-value-pair) で読むと仮定)

template <class Archive, class T>
static void Optional(Archive &archive, const std::string &name, T &value) {
  try {
    archive(cereal::make_nvp(name, value));
  } catch (std::exception &e) {
    (void)e;
    // OK
  }
}

// Seralize RenderConfig class.
template <class Archive>
static void LoadRenderConfig(Archive &archive, RenderConfig &m) {
  // Optional fields
  Optional(archive, "width", m.width);
  Optional(archive, "height", m.height);

  // Mandatory fields.
  archive(cereal::make_nvp("eye", m.eye));
  archive(cereal::make_nvp("look_at", m.look_at));
  archive(cereal::make_nvp("up", m.up));
  archive(cereal::make_nvp("fov", m.fov));
}

問題点

構造が深くなって再帰的にロードする場合, Cereal がより上位のレベルで例外を投げてしまい正しくパースができないことがわかりました.
(たとえば, std::vector<MyClass> で, MyClass に std::vector がある場合, MyClass のパースで例外をキャッチしても, std::vector<MyClass> のパースで例外が出てしまう)

また, 同様に構造が深い場合だと, 例外を使ってパースをスキップすると Cereal 側でメモリリークするケースがあります.

以下のようなサンプルも提案されていますが, 定義順が固定になります.

したがって, 今の所完全に optional なフィールドを Cereal で読む手段を実現するのは難しいですね... 設定ファイルをロードするなどの用途では, 普通に JSON パーサや XML パーサを使うしかなさそうです.

まとめ

Cereal すばらしい.