LoginSignup
3
4

More than 5 years have passed since last update.

VC++12 (VS2013) で POCO 1.6.0 をビルドしたメモ

Posted at

目的

POCO 1.6.0 (OpenSSL に依存した機能込み)の x86, x64 向け DLL をビルドする。

ビルドしたいものは

  1. POCO x86 マルチスレッド DLL
  2. POCO x86 マルチスレッドデバッグ DLL
  3. POCO x64 マルチスレッド DLL
  4. POCO x64 マルチスレッドデバッグ DLL

準備

OpenSLL 1.0.2 を x86, x64 どちらも(スタティックライブラリは不要のため、DLL およびそのインポートライブラリを)ビルドしておく。

また、それぞれ、D:/Libraries/openssl-1.0.2-x86D:/Libraries/openssl-1.0.2-x64 にインストールしたものとする。

POCO のビルド

x64 版

  • VC++ 12 の x64 ツールセットにパスが通ったコマンドプロンプトを開いて、poco-1.6.0-all.zip を展開したディレクトリに移動。
  • components というテキストファイルを編集し、不要なコンポーネントを削除。ここでは Data/MySQL という行のみ削除した。
  • buildwin.cmd を編集して OpenSSL のディレクトリを適切に指定する:
set OPENSSL_DIR=D:\Libraries\openssl-1.0.2-x64
  • x64 の DLL をビルドするには次のようにしてバッチを起動:
> buildwin.cmd 120 build shared both x64
  • x64 の DLL は bin64 以下に、インポートライブラリは lib64 以下に生成されている。

x86 版

  • 基本的には同様の手順に従う。
  • まず、buildwin.cmd を編集して OpenSSL のディレクトリを指定する。
set OPENSSL_DIR=D:\Libraries\openssl-1.0.2-x86
  • x86 の VC++ ツールセットにパスが通った状態で
> buildwin.cmd 120 build shared both Win32
  • x86 の DLL は bin 以下に、インポートライブラリは lib 以下に生成されている。

備考

そもそも OpenSSL の x86 と x64 を一つのフォルダにインストールしておく等の改良も可能かもしれないが、普段は C++ で開発しておらず、一時的に OpenSSL と POCO のビルドを通すのが目的だったため、少々泥臭くても気にしないことにした。

3
4
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
3
4