TypeScriptのユーティリティ型であるOmitと Pickの違いをめっちゃ簡単に解説します。

`Pick<T, K>`

Pickはその名の通り、既存の型から指定したプロパティを 選び取って（Pick） 、新しい型を作成します。

// 元となる型
interface User {
  id: number;
  name: string;
  email: string;
  age: number;
}

// User型から 'id' と 'name' を選び取って新しい型を作成
type UserSummary = Pick<User, 'id' | 'name'>;

// 結果として、この型と同じになる
// interface UserSummary {
//   id: number;
//   name: string;
// }

`Omit<T, K>`

Omitは Pick とは逆に、既存の型から指定したプロパティを 取り除いて（Omit） 、その残り全てを使って新しい型を作成します。

// 元となる型
interface User {
  id: number;
  name: string;
  email: string;
  age: number;
}

// User型から 'email' を取り除いて新しい型を作成
type UserForPublic = Omit<User, 'email'>;

// 結果として、この型と同じになる
// interface UserForPublic {
//   id: number;
//   name: string;
//   age: number;
// }

まとめ

Pick Omitを使いこなすことによって型の定義がDRY(Don't Repeat Yourself)になり、より安全で保守性の高いコードを書くことが出来ます。

「この型とこの型ほとんど同じだけど、一部のプロパティだけ違うなー」となったらPick Omitを使ってみましょう。