概要
FreeBSD のBase を誤ってぶっ壊してしまい,FreeBSD を再構築するのが面倒と感じたので,Ubuntu Server へ移行したときのメモ.
FreeBSD のバックアップ
FreeBSD の Base がぶっ壊してしまい,make も portsnap もまともにできないという泣ける状況だったので以下の手順でデータをバックアップ.
- lubuntu1 を USBメモリからブート2.
- ufs をマウントコマンドは以下の通り
sudo mount -t ufs -r -o ufstype=ufs2 <device> <mount point>
- e.g:
sudo mount -t ufs -r -o ufstype=ufs2 /dev/sda10 /mnt/home
# /usr/home/ をマウント
- usb hdd を接続(ntfs) → 自動認識
- usb hdd へバックアップ
cp -rfv /mnt/home/* /media/ubuntu/backup_disk/freebsd.backup.d/home/
- 以下をバックアップ
- home
- git レポジトリ
- www: web 系
- etc 系(/etc/, /usr/local/etc)
/usr/home, /etc, /usr/local/etc あたりをバックアップしておけばほぼ問題ないはず.余裕があれば,/usr 以下全て.
ubuntu server のインストール
以外に手間取った.LinuxLive USB Creator でうまくいなかったのが痛かった.
- ubuntu server ISO のダウンロード
- USB メモリへ ubuntu server をコピー
- このとき,Universal USB Installer3 を使用.他の USB メモリ起動を作成するツールじゃうまくいかなかった.その辺の理由は,http://www.postcard.st/nosuz/tech/2013/12/19-75 を参考.
- USB メモリから ubuntu server をインストール
ubuntu server の初期設定
以下以外は,初期設定を採用
- RAID: 有効
- ネットワーク系: 手動設定(DHCP を導入するため)
- パーティション時のアンマウント(ディスクのパーティショニング): はい(アンマウントさせる)
- パーティションは手動で設定する(ガイドは使わない方が良い,私は使って失敗した)
マウントポイント | GB | 基本/論理 | フォーマット | 起動フラグ |
---|---|---|---|---|
/ | 256 | 基本 | ext4 | OFF |
swap | 16 | 論理 | swap | OFF |
/home | 残り全て | 論理 | ext4 | OFF |
** 特に /home ** は切り離すこと.理由は,再インストール時楽になるため(分離していると再インストール時,フォーマットする必要がない)
- サーバ: 何もインストールしない,後に調べ,必要最小限インストールする
インストール後のソフトウェアのインストール
デーモン以外
X 関連
X は,LXDEを使用する.lubuntu が印象良かったので,lubuntu-desktop をインストール.それに伴い以下パッケージをインストール.
$ sudo apt-get install lubuntu-desktop
$ sudo reboot
lightdm の抑止
このままでは,グラフィックログインなる.
それを抑止するため,/etc/init/lightgm.overrid
を作成し中身を manual
のみとする.
つまり,以下を実行する.
$ echo manual | sudo tee /etc/init/lightdm.override # $ echo manual >> /etc/init/lightdm.override はダメ.管理者権限がないため.
$ cat /etc/init/ligthdm.override
manual
これで抑止できたが,起動時がグラフィカルなためサーバー感がない.そこで,起動時のグラフィック(スプラッシュ画面)を抑止する.
$ sudo cp /etc/default/grub /etc/default/grub.orig
$ sudo /etc/defalut/grub
#### 以下を編集 ####
GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT="quiet splash"
## を
GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT="text"
## にする(= の左右に空白があるとダメ).
#### 編集終わり ####
$ sudo update-grub # エラーがないことを確認
$ reboot
上記は,[ubuntu 日本語フォーラム] テキストログインする方法は? を参考にしました.
ligthgm を起動するときは,service lightgm start とコマンドを打ち込む.終了するときは,ターミナルから service lightgm stop と打ち込む
$ sudo service lightgm start # 起動
$ sudo service lightgm stop # 終了
終了したとき,ブラックアウトのまま何も更新されないが,ALT + F1 ~ F6 まで順繰りに巡ると元のコンソール画面に戻るはず.ほとんどの人は,ALT+F1 で戻れる.
その他
- vim
- nkf
デーモン
sshd
リモートログインするため ssh を設定する.
$ sudo apt-get install sshd
$ /etc/init.d/ssh start
このままでは危険なので以下を設定する./etc/ssh/sshd_config を編集する.特に以下の項目を変更する
項目名 | 値 | 意味 |
---|---|---|
Port | 49152 以上の数値 | sshd のポート番号 |
PasswordAuthentication | No | パスワード認証を許可するか(Yes: 許可 / No: 不許可) |
PermitRootLogin | No | root ログインを許可するか(Yes: 許可 / No: 不許可) |
基本的に Port はデフォルト値をさけ,パスワード認証,ルートログインは無視するとよりセキュアになる.
iptables
sshd で Port 22 以外を指定したため,iptables で変更したポートを解放する.まず,iptables-persistent パッケージをインストールして iptables の永続化を簡便にする.
# Generated by iptables-save v1.4.21 on -- datetime --
# encode: utf-8
#################################################
#
# 初期設定: 全て拒否
#
#################################################
*filter
:INPUT ACCEPT [0:0]
:FORWARD ACCEPT [0:0]
:OUTPUT ACCEPT [0:0]
###############################################################################
#
# sshd の許可: port xxxxx
#
###############################################################################
-A INPUT -m state --state NEW -m tcp -p tcp --dport xxxxx -j ACCEPT
COMMIT
# Completed on Fri Dec 25 23:23:08 2015
外向けの設定
外向けは最低限のポートのみ開放する
Allow/Deny | Port | デーモン | 備考 |
---|---|---|---|
deny | 22 | ssh | 22 以外にしたので拒否する |
allow | 80 | httpd | web サービス |
内向けの設定
内向けは,指定 ip のみ全て許可する.それ以外は,ssh, httpd, ftpd を許可
これから導入する予定
種類 | ソフトウェア名 |
---|---|
DNS | BIND |
DHCP | KEA-DHCP *1 |
SSH | OpenSSH |
git | Git |
HTTPD | nginx |
FTPD | proftpd |
*1 KEA-DHCP は,ISC、dhcpd やめるってよ - 次世代 ISC DHCP サーバー Kea 導入・設定ガイド を参照.
脚注
-
lubuntu url: http://lubuntu.net ↩
-
Live CD は,LinuxLive USB Creator(http://www.linuxliveusb.com) で作成. ↩
-
http://www.pendrivelinux.com/universal-usb-installer-easy-as-1-2-3/ ↩