概要
Cognos BIでCognos TM1をデータソースに使用した時に、TM1 Cubeを結合しようとして、結合できない仕様という事がわかり、困った方も多いかと思います。
Framework Managerで複数のTM1 Cubeの取り込みまではできるのですが、リレーションの作成ができない仕様なんですよね。
今回は、Cognos Analyticsの新機能である「データ・セット」と「データ・モジュール」の機能を用いて、若干無理やりにTM1 Cube間データの結合を実施してみた投稿です。
内容
TM1のPlanning Sampleの、plan_BudgetPlanキューブとplan_BudgetPlanLineItemキューブを結合しようと思います。
とりあえずFramework Managerに両キューブを取り込みますが、ここで「関係」を作成しようとしてもできません。
とりあえずパッケージとして発行して、パッケージのメニューから「データ・セットの作成」を選択します。
1個目のplan_BudgetPlanキューブの各ディメンションの階層と、2004の数値アイテムを配置し、DS_PlanBPというデータ・セットを作成します。
同様に、2個目のplan_BudgetPlanLineItemからDS_PlanBPLIデータ・セットを作成します。
データ・モジュールを新規作成し、先に作成した2個のデータ・セットを配置し、関係を作成します。
結合は、以下の通りで、各キューブにユニークなもの以外は結合対象としています。
このデータ・モジュールで、レポートを作成したところ、図のように2個のキューブからデータアイテムを取得しているリストが作成できました。
※結合のカーディナリティとか余りちゃんと考えてないので、データが正確かは不明ですが、TM1キューブデータ間の結合自体は可能なことがわかりました。
という感じです。
手順としてはやや大変ですが、Cognos BI時代には100%できなかった事が、この様にできるようになり、Cognos Analyticsにしてちょっとうれしいネタでした。