概要
Cognos 10 BIでは、JMeterを用いた負荷テストは、開発元が書いたこの記事のサンプルスクリプトを用いて簡単に実行する事ができました。
IBM Cognos BI 10.2.1.x JMeter Stability Package
https://www.ibm.com/developerworks/library/ba-pp-performance-load_testing-page692/index.html
しかしながら、このサンプルスクリプトはCognos Analyticsには全く使えません。
困ったものだと思って、散々調べていたところ、このスレッドで「できたぜ!」という人がスクリプトを公開していたので、使ってみたところCognos Analytics 11.0.11の環境で使用できました!
Anyone succesfully configured JMeter for Cognos 11 performance testing yet?
https://developer.ibm.com/answers/questions/369655/anyone-succesfully-configured-jmeter-for-cognos-11.html
これは朗報という事で、さっそく自分の環境でやってみた結果を投稿しましたので是非ご活用下さい。
手順
自分の環境では「apache-jmeter-3.3」を使用しています。
apache-jmeter-3.3\apache-jmeter-3.3\bin\user.properties を開き、以下の一行をファイルの一番下に追加します。
CookieManager.save.cookies=true
先のサイトの一番下にある「cognos-11-test-planjmx.zip 」をダウンロードし解凍します。
JMeterを起動。
apache-jmeter-3.3\apache-jmeter-3.3\bin\jmeter.bat を右クリックで管理者実行。
「開く」から解凍した「Cognos 11 Test Plan.jmx」を開きます。
Test configuration Parametersを以下の要領で編集
severname
Cognosサーバーのホスト名を指定してください。IPアドレスでも可です。
port
Cognos Analyticsのデフォルトは9300と思いますので、9300に変更して下さい。
repid
Cognosポータルでレポートのプロパティから「ID」を取得して記載下さい。
CAMNamespace
ご使用の環境に応じて認証ソースのネームスペースをご指定下さい。
自分の環境ではカスタム認証を使用しているので「Restorable」と指定しました。
CAMUsername
ユーザーIDを指定。自分の環境では「cogadmin」としました。
CAMPassword
上記ユーザーのパスワードを指定します。
まあここは、普通のJMeterの話です。
スレッド数とか、RampUp期間とか調整してください。
リスナーを以下の要領で編集
Simple Data Writerは削除してしまいました。
実行してみる
保存して「開始」してみます。
リスナー上は「Login」も「Execute Report」も全てOKです。
cogaudit.logにもばっちりレポート実行履歴が出力されました。※ログレベル「標準」
あとはこの応用で、JMeterの知識があれば負荷テストシナリオ作成可能と思います。
先のスレッドの lsparvieri さんに感謝です!
まだ当面は負荷テストやる予定は無いという方も、リンクが切れるともったいないので、スクリプトだけでもダウンロードしておきましょう。