PDF形式とExcel形式のデータ差異
Cognos AnalyticsやCognos 10 BIで、同じレポートをPDF形式でダウンロードした時と、Excel形式でダウンロードした時に、ダウンロードされるデータに差異がある様に見える事があります。
例えば、こんなレポートを作成してみます。
リストに製品毎に数量を一桁丸めたものと、元データを配置しています。
枠で囲っている箇所が、最小桁が「5」のため、丸めの対象になった行ですが、赤枠で囲った行の「数量(丸め)」の値が、PDF形式とExcel形式で異なる事がわかります。
原因と対策
原因は、Cognosのデフォルトの丸め規則と、Excelの丸め規則が異なるためです。
Cognosのデフォルトの丸め規則は五捨五入で、これがPDF形式の出力では採用され、Excelの丸め規則は四捨五入のため、Excel形式ではこちらが採用されるため、出力データに差異がある状態になります。
解消するためには、丸めが五捨五入という特定の要件が無ければ、一般的な四捨五入に合わせるのがてっとり早いです。やり方は、こちらの記事をご参照下さい。
Cognos の丸めのデフォルト「五捨五入」の動作「四捨五入」にする
https://qiita.com/shinyama/items/7d9e9b6e9a4db87ee1aa