概要集計と詳細集計の違い
Cognosで何かこんな設定があるのは知ってるけど、あんまりちゃんと理解しようとしてなかったのを、ちょっと真面目に理解しようとしてみたシリーズです。
レポートの概要集計と詳細集計の違いってわかりますでしょうか。
詳細集計の方は簡単です。
例えばレポート実行してみると、この表示になりますが、ここでの製品ラインごとの「数量」は、ある製品ラインのそれぞれの製品が、XXの日付にXX担当者によってXXの方法でXXの地域で販売された、その個々の販売履歴を足し合わせた、製品ラインごとの合計値が表示されています。
例えば、詳細集計を「合計」ではなく「最大値」にすると、こんな感じに数値は下がります。
これは、個々の販売履歴の合計ではなく、個々の販売履歴で最大だった一件を表示しているからです。
さて、では「概要集計」って何でしょう。
マニュアルに書いてある、以下の部分がその説明なのだろうかと思いますが、ピンと来ません。
リレーショナル・データの集計
https://www.ibm.com/support/knowledgecenter/ja/SSEP7J_11.0.0/com.ibm.swg.ba.cognos.ug_cr_rptstd.doc/c_cr_rptstd_wrkdat_add_summary_rel.html#cr_rptstd_wrkdat_add_summary_rel
<抜粋>
集計は、すべてのデータ・ソースに対してサポートされており、リストのヘッダーやフッター、およびクロス集計の合計行や合計列で、どのようにデータ・アイテムを合計するかを指定します。
クロス集計でやった場合は実は簡単です。
概要設計に「個数」を指定してみて、クロス集計の交点をクリックすると表示されるツールバーの「集計」アイコンから、「デフォルトの集計」を選択してみます。
すると、このような集計行・集計列が表示され、見ての通り、行の合計個数、列の合計個数が表示されています。
つまり、「集計」アイコンで集計行・集計列を作った時の、デフォルトの集計規則が指定されるわけですね。
リストの場合が困ったものです。
「リストのヘッダーやフッター」と言っているものが良く分からないので、
とりあえずクロス集計同様、概要集計を「個数」にして、「集計」アイコンから「デフォルトの集計」を選択してみます。
おやおや、「個数」ではなく「合計」で集計されちゃったよ、となります。
リストの場合、クロス集計とは動きが違うんだよ、というのがこの概要集計の設定項目を理解する上で知っておく必要のあるポイントです。
じゃあ、何なんだろうと思って、今度は「製品ライン」のセルの方を選択して表示される「グループ化」のアイコンを選択してみます。
おおっと、できました。
つまりリストの場合は、「集計」機能ではなく、「グループ化」の様な機能で集計行が生成された時に、「概要集計」の設定が効いてくるようですね。
何でクロス集計とリストで動きが違うのだろう、とは思いますが、そういうものの様なので、そういうものだと理解しておいて頂ければと思います。
以上です。
たまに人に聞かれる事がありますので投稿しておきました。