Rundeck3のインストール～セットアップ

cronではできないようなジョブスケジューリングをしたい、でも商用ジョブスケジューラーみたいに高機能じゃなくてもいい。
そんな製品を探していたときにRundeckを知りました。

エージェント製品をインストールする必要なく、リモートノードにはAnsibleみたいにSSHで接続しにいきます。

Rundeck3のインストール～初期セットアップまでのメモです。

環境

• CentOS 7.5
• Rundeck 3.0.9

事前準備

サーバー

• Azureで仮想マシンを準備してますが、環境はAWSでもオンプレでもどこでもよいです。
• サーバーのIPを控えておきます。
• あとでプロパティにIPアドレスを入力するので、IPは静的に設定しておいたほうがよいです。

ネットワークセキュリティグループ

• AzureだとNSG、AWSだとセキュリティグループで「4440:tcp」を許可しておきます。

インストール

• yumでインストールします。

$ sudo rpm -Uvh http://repo.rundeck.org/latest.rpm
$ sudo yum install rundeck java

• framework.propertiesを開き、localhost部分をサーバーのIPアドレスに変更します

$ sudo vi /etc/rundeck/framework.properties
framework.server.name = localhost
framework.server.hostname = localhost
framework.server.url = http://localhost:4440

• rundeck-config.propertiesを開き、localhost部分をサーバーのIPアドレスに変更します

$ sudo vi /etc/rundeck/rundeck-config.properties
grails.serverURL=http://localhost:4440

• サービスを起動します。

$ sudo systemctl start rundeckd

• 以下URLにアクセスし、ログイン画面が表示されたらOKです。

http://[IP Address]:4440/

• ユーザ名admin、パスワードadminでログインします。

• 無事ログインできればOKです。

動作確認

プロジェクト作成

• [New Project]ボタンを押します。
  

• 色々項目ありますが、とりあえず[Project Name]を適当に入力して、[Create]ボタンを押します。
  

• 次にノードの追加設定を行う画面がでますが、[Save]ボタンを押します。
  

ジョブ作成

• [JOBS]を選択します。
  

• [Job Actions]から[New Job]を選択します。
  

• [Job Name]を適当に入力します。
  

• [Add a Step]の箇所で、[Command]を選択します。
  

• 実行するコマンドはなんでもよいですが、ここではdateコマンドを実行することにします。[Save]を選択します。
  

• 一番下にいって[Create]を選択します。
  

ジョブ実行

• [Run Job Now]を選択します。
  

• 正常終了して、dateコマンドの実行結果が表示されていればOKです。
  

リモートノード追加

マネージャーサーバー側

• project.propertiesを開き、末尾に追加します。

$ sudo vi /var/rundeck/projects/[Project Name]/etc/project.properties
末尾に以下追加
resources.source.1.type=file
resources.source.1.config.file=/var/rundeck/projects/${project.name}/etc/resources.xml
resources.source.1.config.format=resourcexml
resources.source.1.config.includeServerNode=true
resources.source.1.config.generateFileAutomatically=true

• resources.xmlを新規作成します。

$ sudo vi /var/rundeck/projects/[Project Name]/etc/resources.xml
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<project>
  <node name="rundeck-agent1" type="Node"
        description="rundeck-agent1."
        hostname="[Remote Node IP Address]"
        username="rundeck"
        osFamily="unix"
        osName="Linux"
        osVersion="7.5"
        ssh-authentication="privateKey"
  />
</project>

• SSH公開鍵をcatで開き、表示された内容をメモっておきます。

$ sudo cat /var/lib/rundeck/.ssh/id_rsa.pub

リモートサーバー側

ここからはリモートサーバー側の作業です。
マネージャーサーバーとはSSH接続ができるネットワーク環境であることを前提とします。

• ジョブ実行ユーザを作成します。

$ sudo useradd rundeck

• authorized_keysファイルを作り、先程メモした公開鍵の内容を貼り付けます。

$ sudo su - rundeck
$ mkdir .ssh
$ chmod 700 .ssh
$ vi .ssh/authorized_keys
$ chmod 600 .ssh/authorized_keys

ジョブ実行

• Rundeckジョブ作成時に、Nodesを[Execute locally]から[Dispatch to Nodes]に変更して、リモートノードで実行します。

参考にさせて頂いたサイト

OSS ジョブスケジューラ(Rundeck)を自宅サーバに入れてみた Part2
【Rundeck】プロジェクトへのnode追加メモ