運動通信社という会社で自称PMとして、サービスやプロダクトを世に出すため、プロジェクトを前に進める仕事をしています。
ビジネスと開発の間に挟まれがちな私ではございますが、V字モデルを意識したコミュニケーションにより業務効率が従来比20%UP(当社比)した気がします。なんかこのプロジェクト前に進んでる感覚ないんだよなーとお悩みの方もそうでない方も、ぜひご一読ください。
V字モデルとは
システム開発プロジェクトにおける開発工程とテスト工程の対応関係を表した1つのモデルで、ウォーターフォール型で開発を進める際に、工程や作業プロセスごとの検証に活用されるものです。
今回活用するのはその全てではなく、V字の左半分だけです。この工程をコミュニケーション時に意識するだけで、業務効率が従来比20%UP(当社比)(しつこい)が見込めます。
主な活用シーン
- あれ、なんか話が噛み合わないなーという時
- 落としどころが見つからない会話の迷路に入ってしまった時
- やたらと結論から話せ。と詰められる時
などに、活用いただけます。
使い方(かんたん3ステップ)
頭の中にV字モデルを思い浮かべながら………
1.各レイヤーでの会話内容のレベル感を、ざっくり自分の中で定義付ける
抽象度高いですが、個人的な目安は下記です。
この目安が、会話している人によって変わるってところがややこしいポイント且つ、下に行くほど専門的知識が必要になりがち。
-要求分析:何がしたいかのふわっとした話(相談、雑談に近いことが多い)
-要件定義:やりたい(実現したい)こと / やらないことの話
-基本設計:どう実現するかの話
-詳細設計:実現に向けて細部を詰める話
-コーディング:実装に関する話
2.相手が今、どのレイヤーで話しているかを把握する
エンジニア以外との会話の多くは、要求分析・要件定義あたりで話をされる人が多いです。
上のレイヤーで話をしている方に専門知識中心の話をすると、煙に巻いてごまかそうとしているやつとも捉えられかねないので、先ずは相手がどのレイヤーにいるかを認識することが大切です。また、自分自身がどのレイヤーで会話しているかも都度確認できるとベター。
3.相手のレイヤーに、自分のレイヤーを引き上げる(引き下げる)
相手のレイヤーで会話を進めることで、スムーズに物事が決まることが多いです。
例えば下記は、言っていることは変わらないのですが、相手の目線起点でV字モデルに沿って会話を進めることで、結果が変わる例(イメージ)です。
一発でやりたいことを進められると相手との関係値も良くなり、ストレスも少なくて、ちょっと幸せ。
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▼なんか上手くいかなくて、結果仕様変更されるパターン
Aさん:これやりたいんだけどお願いできる?
Bさん:これは◯◯と△△使ってて、ここが問題なのですね。
Aさん:いやいや、聞きたいのはそこじゃなくて、結論が欲しいの。
Bさん:そこはシステムを□□すればいいので、こうすればできます。
Aさん:ちょっとわかんないけど、できるの?まあよしなにやっといて。
Bさん:(これは後でひっくり返るやつだ…)わかりました!
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▼相手も巻き込めて、一発でやりたいことを進められるパターン
Aさん:これやりたいんだけどお願いできる?
Bさん:多分できると思います。ただ、いくつか課題があります。
Aさん:おっ、そうなんだ。じゃあ課題から教えてもらえる?
Bさん:課題は、◯◯と△△ですね。Aさんにもここの作業お願いしたいです。
Aさん:おっけー。じゃあ実現に向けてちょっとタスク整理するわ。
Bさん:よろしくお願いします!動けるところは先にやっときますね。
V字モデルを意識したコミュニケーションがプロジェクト推進に繋がるかも?
プロジェクト成功のためには、最大化のための動きも、効率化のための動きも必要です。
V字モデルを意識したコミュニケーションがチーム内に浸透することで、互いの業務領域への理解も進み、結果不要な作業も少なくなる。ついてはサービスやプロダクトをより良くするための時間をつくれるのではないかと、勝手に可能性を感じています。
個人的にはチームメンバー全員がこの概念でコミュニケーションを取れるようになることで、PMいなくても良くない?と言われるようなチームを創ることを目標に、この概念の布教活動を進めたいなと。まだまだ個人活用に留まっている頭の整理方法ですが、気になった方はぜひ、少しでも意識し始めていただけると嬉しいです!
さいごに
運動通信社は「日本を世界が憧れるスポーツ大国にする」というビジョンを達成するべく、一緒に働く仲間を募集しています!
ぜひ一緒に、自分たちも世の中もワクワクするサービスを作りましょう!