機動開発は以下の環境で使える
機動開発を取るべき開発の状況
- スピードが求められる場合
- 短い間隔でリリースを行いたい場合
- ドメインで勝ちパターンなどが確立されていない状況
機動開発の優位性
- 従来のアジャイルで1チーム単位が基本だったが複数開発が可能になる
- 小型プロダクト複数で連携して開発が行われる状況に適している
機動開発が適した環境
- 変化しやすい環境
- 環境が変化しやすいため、事前に立てた計画が陳腐化しやすい
- 環境やユーザーの情報など、現状を表す不確実な情報しか手に入らない
指示の特徴
- 上級者から下級者に目的のみが伝えられる。手段においては、裁量で許される限り下級者が自由に選べる。
- 必要がない限りメンバーの手段を制限されることはない。
- 下級者は上級者の意図(最低でも2階層上の上級者の意図)を意識した上で行動することを要求される
構成の特徴
- 5人以下のチームが構成され、複数のチームでプロジェクトが構成される
- メンバーは高い士気と裁量権を持つ
進行上の特徴
- 初期フェーズのチーム立上時および計画立案に、世界観や戦略を共有するために大量の時間を使う
- かわりに計画立案が完成すると、意思共有がなされた状態でプロジェクトが進むため、打ち合わせは少ない回数ですむ。
- 想定外の事態が発生しない限りは、簡単な打ち合わせのみですむ。
- 作業スピードは従来のものよりも早い。
- メンバー構成で、素人が半数以上を占めない限り、序盤の打ち合わせに費やした時間を中盤以降の作業速度の速さで取り返すのに8週間程度しかかからない。 練度が低い場合、序盤の打ち合わせが収束しない。また作業速度がトップスピードに乗るまでに時間が掛かる。
- 想定外の事態が発生した場合はメンバーを招集し、再度計画立案に戻る
制約
- 上級者が下級者に示す意図については完全に明確なものでなければならない
- 下級者が上級者の示す意図を明確に理解する必要があり、不明な点は必ず尋ねなければならない
- 上級者は下級者の行動についてみだりに口出ししてはならない(裁量に委ねられるため)
- 上級者は2階層以上下の下級者の行動に口出ししてはならない