匿名クラス(無名クラス)

匿名クラスとは

その場一回だけしか使わないようなクラスを作る場合に用います。

普通はインターフェースを実装したクラスを宣言し、そのクラスのインスタンスを生成しメソッドを呼び出しますが、匿名クラスだとインターフェースの宣言とメソッドの利用を同時に行えます。

匿名クラスを利用しない場合

今回はoutputというメソッドを持つ自作インターフェースを用いました。

IPrint

public interface IPrint {
    void output();
}

IPrintインターフェースを実装したクラスを作り、メソッドに処理詳細を記述します。

PrintImpl

public class PrintImpl implements IPrint{

    @Override
    public void output() {
        System.out.println("aaa");
    }
}

実行クラスで呼び出します。

Main

public class Main {

    public static void main(String[] args) {

        IPrint ip = new PrintImpl();
        ip.output();//コンソールに"aaa"と出力される
    }
}

匿名クラスを利用した場合

インターフェースを実装したクラスを作らずに、実行クラスでIPrintのメソッドを利用することができます。

Main

public class Main {

    public static void main(String[] args) {

        IPrint ip = new IPrint() {
            @Override
            public void output() {
                System.out.println("aaa");
            }
        };
        ip.output();
    }
}

さらにラムダ式で行数を短縮できます。

Main

public class Main {

    public static void main(String[] args) {

        IPrint ip = () -> System.out.println("xxxx");

        ip.output(); // "xxxx"と出力される
    }
}

インターフェースにないメソッドを新たに追加する場合は、インスタンス生成時にインターフェース型の変数で受けません。

Main

public class Main3 {

    public static void main(String[] args) {

        new IPrint() {
            @Override
            public void output() {
                System.out.println("aaa");
            }

            public void output2() {
                System.out.println("bbb");
            }
        }.output2();
    }
}