こんにちは。seimiyajunです。
これはカノジョできてるエンジニア Advent Calendar 2016の8日目の記事です。
技術記事ではないので技術記事だと思ってアクセスしてきた人は、バーボンハウスだと思って落ち着いて欲しい。
おことわり
まぁ個人の体験を元に書いているものなので、「おれは違う」とか「そんなことないよ」というのはあると思います。
これはAdvent Calendarというお祭りなので、その点はあまりかたく捉えずに読んでいただけると幸いです。
本題
みなさん、プロジェクト管理してますか?
こと仕事に限れば特にSIerから怨嗟の声が聞こえてきそうなワードですが、プライベートでは自らのプロジェクトに加えてパートナー主体のプロジェクトも(勝手に)推進できてしまう素敵ワードです。
家庭におけるPO
PO: そのこと・そのエリアについて責任を持つ人(Place Owner。以下、POとします)
家庭においては責任の所在を明確にするとケンカになりやすいので、実際に手を動かしてその場を取り仕切っている人をPOに据えると良いでしょう。
POは仕事においては意思決定する人ですが、家庭においてはそうとも限りません。
実際に手を動かす人=POの中にはモノを言わない(言えない)POもほどほど多くいるように感じます。
その場合、目の前のことを今のやり方で日々やってその結果として不満・ストレスを抱えるという負のサイクルに陥ります。
(自分でやり方決めつけて不満を抱えてないで、考えてやり方変えろよ、と思えるのはあなたが自律的なエンジニアだからです)
なぜ不満がありつつも今までのやり方を踏襲してしまうのか(改善できないのか)というと、要件定義をできないからです。
エンジニアの基本スキルである要件定義はみんな意外とできない
要件定義ができない(しない)人の頭の中にあるのは、
今の状態に対して「もっとデザインが良いもの」とか「使いやすいもの」とか「xxしやすいもの」みたいな相対化された不満であって、
それを言語化して機能・非機能・コスト・運用を要求定義・設計できないんですね。
ことカノジョに関しては相手の幸せは自分の幸せなので、そういう時こそ仕事で培ったビジネススキルを使って、自分ごととしてやってしまいましょう。
最近の家庭内プロジェクト事例
食洗機導入
状況
- キッチンの使い方は妻のみが知っている
- 子供が生まれて仕事との両立で家事にかける時間がない
- 繁忙期で仕事も忙しい
やったこと
観察
- 日々のキッチンの状態
- 棚の中にあるもの
- どのような使い方をしているか
ヒアリング
- どうしたいか
- どんな機能が欲しいか
- どこに設置するのが良いか(ビルトインor卓上)
- 評価基準(何を重視するか)
運用設計およびトレーニング
- 食洗機導入によって解決出来る手間、増えてしまう手間を早いうちに明示しておく
- 食洗機を使う際のポイントなどググって伝えておく (カレー等は軽く洗ってから入れる等)
- あるべき運用例の例示
候補のリストアップ(提案)
- 機種
- 価格(初期費用、ランニング費用)
- 発生する手間(毎日のお手入れ、定期的なメンテナンス)
- メリット・デメリット(と思われるもの)
- 導入イメージ(パナソニックのアプリではARで設置イメージを確認できます)
購入
提案のレスポンスを踏まえて、勝手に機種を決めて、勝手に日程を決めて購入する
※【重要】相手に決めさせるのは無理です。
決められる人はそもそも自分で要件定義して購入しています。
『「食洗機を買う」と心の中で思ったならッ!その時スデに行動は終わっているんだッ!』と私の知っている有名な本にも書いてありました。
使ったプロジェクト管理ツール
- Trello: ボードを1つ立ち上げ、タスクをカードに落とし込んでいきましょう。カード(タスク)は一度に完結するサイズにすると取り組みやすくて良いです。
- iPhoneのカメラ: 取り組みを定期的にカメラで撮っておきましょう。人間は忘れやすいので、その時の状況や気持ちを呼び起こすのに画像は効果あります。
- ドキュメント: カタログやWebページの印刷など、見かけたものはとりあえず一箇所にまとめておきます。
- LINE: コミュニケーションツールとして。ログは流れるので相手のレスポンスは常にTrelloに書き込んでおきましょう。Face to Faceで会話ができるならそれが一番です。
まとめ
プロジェクト管理を自分で行うメリット
- 自分の好きなように方向性を決められる
- 自分のペースで検討できる
- 自分ごととして取り組むと結果的に一番良い形に落着する
- 相手のパフォーマンスが改善できると自分のストレスが減る
- 仕事に関係あるスキルを磨ける
プロジェクト管理のネガティブポイント
- カノジョを巻き込もうとするとめんどくさがられる (そもそもPOによるマイクロマネジメントになりやすいのでプロジェクト管理ツールは絶対に開示しない)
- なんで自分が使わない道具の要件定義してるんだろうという気持ちになる 相手がハッピーになるんだという強い気持ちで取り組みましょう。
- 自分の気持ちが続きづらい。なので必ず3ヶ月以内に決着するように短期決戦でぜひ。
伝えたかったこと
そんな取り組みよりはちゃんと家事やれよ、という意見もあるかと思いますが、無理をしてがんばるよりは無理なくできることをちゃんとやっていく方がお互いストレスが溜まらなくて良いかなと個人的に思っています。
なにより勝手に要件定義してプロジェクト推進するのは楽しいよ!(失敗しても責任追及されないし)
これでようやく共働き三種の神器であるところの洗濯乾燥機、食洗機、ルンバ(+ブラーバ)が導入できました。
次は食洗機の初期流動対応をしつつ、冷蔵庫と食器棚、レンジを買い替えようかなぁ。