⚠️注意: 本稿は若干のネタバレを含みます
前の記事
フィクサー的なものになりたいと憚らない波島伊織。
彼は、作品を心の底から愛する倫也とは正反対の価値観を持ち、作品を「金儲けや地位向上のための手段」と見なす冷徹な合理主義者です。その手腕は「同人ゴロ」とすら呼ばれながらも、超有名サークル『rouge en rouge』の2代目代表にまで上り詰めるほどでした。
彼の処世術は、感情を徹底的に排除し、ビジネスの成果を追求する哲学を色濃く反映しています。それは、クリエイティブなLLMの力を最大限に引き出しつつも、予測不能なリスクを排除し、最終的な利益を確保するための、極めてプラグマティックなアプローチです。
第1幕:同人ゴロが使うエンジニアリング
伊織が倫也と決別した理由は、倫也が作品を「心の底から愛する」のに対し、伊織が作品を「金儲けや地位向上のための手段」と見なす、根本的な価値観の相違でした。彼はオタクを食い物にしてのし上がるという目標を持ち、超有名サークル『rouge en rouge』の2代目代表にまでなりました。
もし彼がエンジニアであるなら、その 「同人ゴロ」とすら呼ばれる冷徹な哲学を反映したプロンプトを使うでしょう。彼は、予測不能な高体温な出力ではなく、確実に成果を出す「低体温」 なプロンプト設計に注力するかもしれません。彼のエンジニアリングは、感情や曖昧さを徹底的に排除し、無駄なリソースの消費を許さないはずです。
それはきっと、このようなものになるでしょう。
- 再現性と一貫性を重視する
- temperatureは低く、top-K, top-Pは狭く保つ
- 成果物に残すものは根拠のある事実や手段のみとする
- 曖昧な点や推測の余地があればユーザに質問する
第2幕:Rulesや作業手順書の品質を限界まで引き上げる
伊織は、他者の才能を見抜く卓越した眼を持っています。特に、英梨々のスランプ前の状態を「もう完成している、あの若さで」と評し、彼女を自サークルに引き抜こうとしました。
これは、LLMにおける「モデルの潜在能力」と「ファインチューニングの可能性」を正確に見抜く彼の処世術を象徴しています。もし彼がエンジニアであるなら、妹の出海を短期間で育て上げた経験から、LLMを自身の能力を補完する「専門家」として活用することで、プロジェクトの成功確率を飛躍的に高めるでしょう。
それはきっと、このようなものになるでしょう。
- ファイルを読んで曖昧な点や推測の余地があれば教えて
- このファイルをxx(モデル名)向け最適化して
第3幕:失敗をデータに変える
伊織は、倫也がマスターアップ直前に那須高原に向かったことを「それは他の誰かに任せて自宅でマスターアップまで粘るべきだった」と批判しました。
このセリフは、プロジェクトの失敗を客観的なデータとして分析し、次への教訓に変える彼の合理的な思考を端的に表しています。もし彼がエンジニアであるなら、LLMとの対話履歴を単なるログとしてではなく、自身のプロンプト設計の欠陥や、市場のニーズを読み解くための貴重な情報源として扱うでしょう。
それはきっと、このようなものになるでしょう。
-
曖昧な指示や推測の余地があった場合は教えて
-
(手順書実施時のみ)修正依頼された内容をリストアップして
終章:エンジニアに求められる非情さ
「あなたは最高の○○です」というプロンプトが一時期流行りました。これは、モデルの開発者がそのロールをあらかじめ仕込んでくれていることを祈っているに過ぎない、愚かな行為です。エンジニアリングの世界では、ツールの振る舞いは常にコントロール下に置かれるべきであり、モデルの機嫌を取るような真似は本質的な解決策になりません。
エンジニアに求められるのは、AIに逃げ道すら与えないツールとしての利用を選ぶ非情さです。波島伊織が作品を手段として割り切るように、AIを単なる道具として冷徹に使いこなすこと。AIを手足のように使いたいならばその使い方をより正確に伝えるという手段で実現させるべきです。
手足の様に使いたいなら、まずは自分自身の使い方を分析し抽象化し、それをAIに実践させることだと考えます。
あとがき
羽島伊織って控え目に言ってク⚪︎野郎ですよね。
でも、憎めないというか個人的には一番感情移入出来てしまう存在でもあります。
ただ、本当にエピソードが少ないし、セリフどっかにまとまってるだろって思ったらどこにも全く一切欠片も何一つ一縷もないという状態からのスタートになりました。
記事のURLを食わせて感想を聞かせてと尋ねたAiから次々に実際に使えるプロンプトないからお前の記事な参考にならねえよって言われ続けましたが、ようやく自分が辿り着いたいくつかのプロンプトをお届けできる回を終えて少しホッとしました。