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プラレールの自動閉塞システムを作ってみた

Last updated at Posted at 2020-09-12

Arduinoを用いた簡易的な自動運転

Arduinoを用いて、プラレールの閉塞システムを作ってみた。目標は同一レール上でできるだけ多くの車両を走らせ、東海道新幹線のような過密な運行を再現することとした。今回のシステムにおいて、サーボやセンサーの取り付けは外付け方式とし、プラレールの製品には加工を加えないことを目指した。

実際の動画

自動運転のアルゴリズム

プラレールのレイアウト上をいくつかの閉塞に区切り、車両を走らせていく。この時、1閉塞には1車両しか入れないというルールがある。これは実際の鉄道と同じである。
理論的にはn個の閉塞を用意した時、最大n-1本の車両が走ることが可能である。閉塞の間には車両を検知するセンサーを設置し、車両の位置を検出する。車両はストップレールを用いて動きを調整する。閉塞情報は配列で管理しており、空いている閉塞があったらストップレールを操作して車両を入れるという動作を繰り返している。

 今回は5閉塞を定め、4本の車両を走らせる。レイアウト上には2つの駅を設置し、一つは通過待ちのある待避駅、もう一つは全ての列車が設置する相互発着駅とした。

閉塞の位置
1. 相互発着駅の1番線
2. 相互発着駅の2番線
3. 相互発着駅から退避駅までの区間
4. 待避線上
5. 退避駅から相互発着駅の区間

製作した閉塞システムのパーツ

1. ポイント
 2つのポイントを作成した。複線幅広ポイントレールと単線複線ポイントレールである。安定性は悪いが、加工を加えない条件があるので、両面テープを用いてサーボの固定を行った。サーボのウィングと分岐器は針金で固定した。
DSC01285.JPG
図1 簡易的に自動化した単線複線ポイントレール(レールに加工は加えていない)

DSC01282.JPG
図2 自動化した複線幅広ポイントレール(表面)

DSC01283.JPG
図3 自動化した複線幅広ポイントレール(裏面)

2. センサー
 最も悩んだところである。暗い場所でも検知ができるようにフォトリフレクターを使用した。当初は小型のセンサーを直線レールに埋め込んでいたが、モジュール化するのに時間がかかることとセンサーの反応が悪いことにより、別のセンサーを作成した。
試行錯誤した結果、小型のブレットボード上にセンサーを取り付けることとした。使用したブレットボードはプラレールの複線橋脚の溝にはまるので固定も簡単である。これにより1つ5分以内でセンサー作成が可能となった。

DSC01274.JPG
図4 初代のセンサレール(表面)

DSC01276.JPG
図5 初代のセンサレール(裏面)

DSC01277.JPG
図6 簡易型のセンサ

DSC01279.JPG
図7 センサの取り付け例

3. ストップレール
 これは単純にストップレールのレバーにサーボをテープを用いて直付けしただけである。

4. 駅
 待避駅は乱数を用いて車両の優等に抜かされる本数を決めている。相互発着駅では車両は必ず停車し、順に出ていく。(キューのような構造)待避駅や相互発着駅では最低停車時間を定めている。→最低停車時間が長いほど車両が渋滞する原因ではある。

レイアウト

 二つの駅を設けたレイアウトを作成した。当初は通過線上にも閉塞を定めていたため、5編成走行可能だったが、過密運転のため通過線上で止まってしまうので、なくすこととなった。レイアウトが小さいため、常に渋滞しているが、東京の過密運転のようで見ていて楽しい。

今後の課題

 PCから自由に操作できるようにしたらさらに面白くなると思った。部品のモジュール化。渋滞の改善。ホームドアの連動など。

使用したパーツ

  • Arduino UNO
  • SG-90
  • フォトリフレクタLBR-127HLD
  • ミニブレッドボード 25穴 など
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