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3x3x3 LED Cube メイキング

Last updated at Posted at 2013-08-25

材料・準備物

必須なもの

  • Arduino Uno(出力ポート12以上のもの)
  • LED x27個(3x3x3)
  • 抵抗 [抵抗値はLEDに合わせて] x3個
  • ブレッドボード or ユニバーサル基板
  • ジャンパー線
  • はんだ
  • はんだごて
  • ニッパー
  • PC or Mac

あるとよいもの

  • テスター
  • ラジオペンチ
  • ピンセット
  • ワニ口クリップ

事前知識・注意点

LED

発光ダイオード - Wikipedia

LED(発光ダイオード)にはアノードとカソードがあり、アノードを+、カソードを-につなぎます。実際の素子では、カソードよりアノードの方が、足が長いです。LEDと電源の間には必ず抵抗をはさむ必要があります。はさまないとLEDが焼き切れます。

ただし、Arduino Unoの13ポートとGNDは直接LEDを使って接続することができます。(13ポートにLEDのアノード、GNDにLEDのカソード。)

抵抗

LEDには発光に必要な電流値と、流せる最大電流値が規定されていて、ArduinoとLEDを直接接続すると、LEDの流せる最大電流値を超えてしまいます。そこで、ArduinoとLEDの間に抵抗をはさみ、電流を制限します。
実際に使用する抵抗の抵抗値はLEDの仕様によって流せる電流の大きさが違いますので、LEDの仕様書を読んで決定します。Arduinoのディジタルポート(0-13ポート)からは、5Vが出力されます。そのためLEDでの電圧降下を無視すると、オームの法則より、
I=V/R [A]
で流れる電流が求められます。例えば、1kΩの抵抗を使用した場合、
I=V/R=5/1000=5 [mA]となります。
この電流値が、LEDの仕様書の最大電流値を超えないように、抵抗値を決定します。

PC・Mac

Arduino - Software

Arduinoのプログラムをコーディングすることと、そのプログラムをコンパイルし転送することに使用します。Arduinoの公式開発ツールは上記URLよりダウンロード可能です。

はんだ

火傷に気をつけましょう。細かいはんだづけ作業ではないので、こて先の細いはんだごてでなくても大丈夫です。

製作手順 - LED Cube編

1. LEDの準備

LEDの足を以下の写真のように曲げます。写真では手前の足がアノード(長い方)です。
led.jpg

この作業を27個すべてのLEDで行います。
led_all.jpg

2. 横 - LED Cubeの組み立て

「1. LEDの準備」で足を曲げたLEDをはんだでくっつけます。以下の写真のように、LEDのカソード(短い方)を横に3個つけます。はんだづけは2ヶ所です。
led_comb.jpg

この作業を27個すべてのLEDで行います。
led_comb_all.jpg

3. 縦 - LED Cubeの組み立て

「2. 横 - LED Cubeの組み立て」で作った3個のLEDの組み合せをはんだで縦にくっつけます。以下の写真のように、LEDのアノード(長い方)を縦に3個つけます。はんだづけは6ヶ所です。
led_comb_ver.jpg

これを3組作ります。

4. 奥 - LED Cubeの組み立て

「3. 縦 - LED Cubeの組み立て」で作った9個のLEDの組み合せをはんだで奥にくっつけます。以下の写真にあるオレンジ色の◯の部分を同じ高さの部分同士でつけます。はんだづけは3ヶ所です。
led_comb_ver_dep.jpeg

つけると以下の写真のようになります。これにより、同じ高さのLEDのカソード(短い方)がすべて接続されたことになります。
led_cube.jpg

5. 抵抗 - LED Cubeの組み立て

「4. 奥 - LED Cubeの組み立て」で作ったLED Cubeと抵抗をはんだでつけます。同じ高さの9個のLEDのかたまりから抵抗へ接続します。抵抗への接続は「4. 奥 - LED Cubeの組み立て」で接続したLEDのカソード(短い方)と行います。これを3段すべてで行います。
led_cube_regi.jpg led_cube_regi_wire.jpeg

6. 配線 - LED Cubeの組み立て

ArduinoとLED Cubeを接続するために、LED Cubeにワイヤーをとりつけます。ここでは、ブレッドボードのジャンパー線を使用しています。接続するのは12ヶ所です。LED Cubeの底面の9本の足にそれぞれはんだづけします。また、LED Cubeとつけた抵抗のLED Cubeにつながっていない方の足にワイヤーをそれぞれつけます。ワイヤーをとりつけると以下の写真のようになります。
led_cube_wire.jpg

以上で、LED Cubeは完成です。

7. LED CubeとArduinoの接続

LED CubeとArduinoを接続します。LED CubeのワイヤーのArduinoへの接続ポートはどこでも大丈夫です。Arduinoのプログラムで出力ポートの場所を変更することができます。
ここでは、以下の表のようにLED CubeとArduinoを接続しています。

Arduino Port LED Cube Role
0 抵抗(上段) GND
1 抵抗(中段) GND
2 抵抗(下段) GND
3 LED Cube足 左 奥 LED Power Source
4 LED Cube足 左 中 LED Power Source
5 LED Cube足 左 手前 LED Power Source
6 LED Cube足 中央 奥 LED Power Source
7 LED Cube足 中央 中 LED Power Source
8 LED Cube足 中央 手前 LED Power Source
9 LED Cube足 右 奥 LED Power Source
10 LED Cube足 右 中 LED Power Source
11 LED Cube足 右 手前 LED Power Source

cube_to_arduino.jpg

cube_to_arduino_2.jpeg

製作手順 - プログラム編

1. プログラム開発環境の準備

Arduino - Softwareより、公式開発ツールのダウンロード、インストールを行います。

2. テストプログラムの実行

インストールしたArduinoを起動します。
Screen Shot 2013-08-16 at 2.52.38 .png

File > Examples > 01.Basics > Blink を読み込みます。
arduino.png

LEDを点滅させるサンプルプログラムが読み込まれます。Arduinoの13ポートにLEDのアノード(長い方)、GNDにカソード(短い方)をさし込みます。
Screen Shot 2013-08-16 at 2.57.37 .png

PC or MacにArduinoを接続し、プログラム転送設定を行います。
Tools > Serial Port > /dev/cu.usbmodem411 を選択します。
arduino_test.png

転送は、Arduino開発ツールの「→」のUploadを押すことで、コンパイル、転送が行われます。無事転送が成功すれば、自動的にプログラムが実行され、LEDが点滅します。

3. LED Cubeテストプログラムの実行

「2. テストプログラムの実行」のソースコードを以下のものに書き換えます。もし、ArduinoのポートとLED Cubeの接続を「製作手順 - LED Cube編 > 7. LED CubeとArduinoの接続」の表と同じにしていない場合、プログラム中のpinsの番号を書き換える必要があります。
書き換え後、Arduino開発ツールの「→」のUploadを押します。このプログラムでは、LED CubeのすべてのLEDを光らせるようにしています。このプログラムですべてのLEDが光らない場合、はんだづけが失敗している可能性があります。

ledcube_test
/* led num */
int ledNum = 3;

/* pins for gnd */
int gnd[3] = {0, 1, 2};

/* pins for vs */
int vs1[3] = {3, 4, 5};
int vs2[3] = {6, 7, 8};
int vs3[3] = {9, 10, 11};
int vs[3][3] = {
  {vs1[0],vs1[1],vs1[2]},
  {vs2[0],vs2[1],vs2[2]},
  {vs3[0],vs3[1],vs3[2]}
};

void setup() {
  for(int i = 0; i < ledNum; i++) {
    for(int j = 0; j < ledNum; j++) {
      pinMode(vs[i][j], OUTPUT);
    }
    pinMode(gnd[i], OUTPUT);
  }

  for(int i = 0; i < ledNum; i++) {
    for(int j = 0; j < ledNum; j++) {
      digitalWrite(vs[i][j], HIGH);
    }
    digitalWrite(gnd[i], LOW);
  }
}

void loop() {

}

おまけ

LED Cubeの発光パターン2種を追加したプログラムです。メインloop中のpattern1、もしくは、pattern2の前のコメントアウトを解除することで、発光パターンを適応できます。

ledcube
/* led num */
int ledNum = 3;

/* pins for gnd */
int gnd[3] = {0, 1, 2};

/* pins for vs */
int vs1[3] = {3, 4, 5};
int vs2[3] = {6, 7, 8};
int vs3[3] = {9, 10, 11};
int vs[3][3] = {
  {vs1[0],vs1[1],vs1[2]},
  {vs2[0],vs2[1],vs2[2]},
  {vs3[0],vs3[1],vs3[2]}
};

/* blink per second */
int bps = 3;

/* flame per second */
int fps = 100;

void setup() {
  for(int i = 0; i < ledNum; i++) {
    for(int j = 0; j < ledNum; j++) {
      pinMode(vs[i][j], OUTPUT);
    }
    pinMode(gnd[i], OUTPUT);
  }

  all();
  delay(1000);

  cls();
  delay(1000);
}

void loop() {
  // pattern1();
  // pattern2();
}

void pattern1() {
  all();

  digitalWrite(gnd[0], LOW);
  digitalWrite(gnd[2], HIGH);
  delay(fps);
  digitalWrite(gnd[1], LOW);
  digitalWrite(gnd[0], HIGH);
  delay(fps);
  digitalWrite(gnd[2], LOW);
  digitalWrite(gnd[1], HIGH);
  delay(fps);
}

void pattern2() {
  cls();

  for(int i=2; i>=0; i--){
    if(i == 2){
      digitalWrite(gnd[i], LOW);
    }else{
      digitalWrite(gnd[i+1], HIGH);
      digitalWrite(gnd[i], LOW);
    }

    digitalWrite(vs[2][2], HIGH);
    delay(fps);

    digitalWrite(vs[2][2], LOW);
    digitalWrite(vs[2][1], HIGH);
    delay(fps);

    digitalWrite(vs[2][1], LOW);
    digitalWrite(vs[2][0], HIGH);
    delay(fps);

    digitalWrite(vs[2][0], LOW);
    digitalWrite(vs[1][0], HIGH);
    delay(fps);

    digitalWrite(vs[1][0], LOW);
    digitalWrite(vs[0][0], HIGH);
    delay(fps);

    digitalWrite(vs[0][0], LOW);
    digitalWrite(vs[0][1], HIGH);
    delay(fps);

    digitalWrite(vs[0][1], LOW);
    digitalWrite(vs[0][2], HIGH);
    delay(fps);


    digitalWrite(vs[0][2], LOW);
    digitalWrite(vs[1][2], HIGH);
    delay(fps);

    digitalWrite(vs[1][2], LOW);
  }
}

void all() {
  for(int i = 0; i < ledNum; i++) {
    for(int j = 0; j < ledNum; j++) {
      digitalWrite(vs[i][j], HIGH);
    }
    digitalWrite(gnd[i], LOW);
  }
}

void cls() {
  for(int i = 0; i < ledNum; i++) {
    for(int j = 0; j < ledNum; j++) {
      digitalWrite(vs[i][j], LOW);
    }
    digitalWrite(gnd[i], HIGH);
  }
}
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