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2点見積もりを使って学んだ事

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動機、背景

5名のチームメンバーのリードエンジニアとして、1〜5人月の規模の開発の進捗管理を担当しています。
2点見積もりという手法を使って見積もりをしていますが、導入して1年ほど経ち、学ぶことがありましたので投稿します。

2点見積もりとは

以下のように、楽観と悲観で2つの見積もり、バッファを計算する手法です。

項目 楽観 悲観 (悲観 - 楽観)の2乗
要件定義 10h 20h 100
概要設計 15h 30h 225
...
合計 100h 500(*)

バッファは(*)の平方根で算出します。

以下の記事で紹介されていた手法をそのまま使いましたので、詳細は記事を参照してください。
https://qiita.com/Hiraku/items/c29ca383fbef8eb38fd2

学んだ事

タスクはなるべく細かく分割する

設計、テスト、といった大きな粒度での見積もりは、実績とのズレが大きくなります。
何を設計(テスト)するのか、細かい単位に分割することでズレを抑えることができます。
開発の初期段階ならば、画面の数、APIやバッチの本数を数えて見積もりに反映しましょう。
ある程度設計までできたならば、さらにタスクを細かく分割できるはずです。

曖昧な部分を具体的にする

見積もりの提出を求められる開発初期の段階では、未確定な部分があり不安なことも多いと思います。
見積もりの精度を上げるためには、曖昧な部分を具体的にすることが重要です。
不安は見積もりの結果に現れるので、見積もりを「曖昧な部分を明確にするためのツール」として活用しましょう。
不安なことを文章に書き出して整理することで、客観的に判断ができるようになります。

実績と照らし合わせて改善する

2点見積もりは主観をベースに見積もるため、人によって結果が左右されやすいように思います。自分は適当な性格なので少なく見積もりがちでした。
開発はチームで行います。人それぞれ技術レベルや慎重さなどの性格も違うため、開発する人によって実績に差が出るのが当然です。
チームで開発にかかった工数の実績を出して、ふりかえりをしましょう。細かな改善を繰り返すことで、より現実的な見積もりになると思います。

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