IBM PowerサーバーにおけるPU(Processing Unit)・VP(Virtual Processor)とは
IBMのPowerサーバーで仮想化技術を使用する際は HMC(Hardware Management Console)を通じて仮想区画LPARの設定を行います。
マイクロ・パーティショニングを活用する場合はCPUの割り当てモードとして「共有」を選択し、共有プロセッサー・パーティションを作成します。
その際にPUやVPの設定項目が出てきますが、PUやVPについて中々理解が追いつかなかったので、自分なりにまとめてみることにしました。
マイクロ・パーティショニングについて私なりに調査した記事も併せてご確認ください。
概要
PU (Processing Unit) / 処理装置
- PUは各LPARに割り当てる処理能力
- 1つの物理コアの処理能力を1として計算する
- 一定の時間内にプロセッサーで処理を行う時間を分割することで、処理能力を分割してLPAR毎に割り当てる(マイクロパーティショニング)
- 最小値0.05、以降は0.01単位でプロセッサーの処理能力をLPARに割り当てることが可能
VP (Virtual Processor) / 仮想プロセッサー
- VPはLPARがOSレベルで認識する仮想的なプロセッサーの数に相当する
- 整数単位で割り当てを行う
- VPはPU以上の値である必要がある
PUとVPの関係性
PUとVPはPowerサーバー上の複数のプロセッサーで構成された共有プロセッサー・プールの処理能力をLPARに割り当てる際に設定します。
Cappedモード(上限あり)とUncappedモード(上限なし)
共有プロセッサー・パーティションとしてLPARを構築する際、cappedモードかuncappedモードかを選択する必要があります。
Uncappedモードでは、PUとしてLPARに割り当てられたもの以上の処理能力が必要となった際に、同じ共有プロセッサー・プールの処理能力に空きがある場合は、指定したVPの値までは負荷に応じて自動的にプロセッサーの処理能力を増加させLPARに割り当てて使用することが可能です。
一方cappedモードでは、LPARに割り当てられるプロセッサーは指定したPU数を超えません。LPARに割り当てられているPU分の処理能力を100%使用していて、同じ共有プロセッサー・プールの処理能力に空きがある場合でも、負荷に応じてLPARに割り当てられるPUが自動で増加することはありません。
共有プロセッサー・プールについて私なりに調査した記事も併せてご確認ください。
PU/VPの最小・最大・割り振り済みの値について
HMC上でLPARを構築する際、PUやVPの最小・最大・割り振り済みの値を設定します。
最小値、そして最大値は、Dynamic LPAR(LPARを稼働させながらのプロセッサーやメモリー、I/Oアダプターなどを追加、または削除を可能とする仕組み)を行う際に、変更できる上限と下限です。
割り振り済みの値は、LPARが活動化する際に確保が必要となる値です。
まとめ
LPARに割り当てる処理能力を表すPUや、LPARがOSレベルで認識する仮想的なプロセッサーの数を表すVPの設定を通して、LPARに割り当てるプロセッサーの処理能力を柔軟に設定することができ、リソースを効率的に活用することが可能になります。