KotlinでAndroidアプリを作っていてAPIドキュメントをJavadocのように生成したかったのですが、KotlinだとJavadocは使えませんでした。
調べてみたらKotlinではDokkaというのを使うらしいです。
導入方法は公式のREADMEにも書いてあるんですけど、個人的メモ用として記事にしました。
まずプロジェクトのルートのbuild.gradle
に、以下のclasspath
指定を追加します。
%ROOT%/build.gradle
// Top-level build file where you can add configuration options common to all sub-projects/modules.
buildscript {
repositories {
jcenter()
}
dependencies {
classpath 'org.jetbrains.dokka:dokka-android-gradle-plugin:0.9.17' // これを追加
}
}
次に、アプリケーションのbuild.gradle
にapply plugin
の記述を追加し、出力設定を行うためのdokka
ブロックを定義します。
app/build.gradle
apply plugin: 'com.android.application'
apply plugin: 'kotlin-android'
apply plugin: 'org.jetbrains.dokka-android' // これを追加(kotlin-android よりも下に追加すること)
// このブロックを android ブロックの下あたりに追加
dokka {
outputFormat = 'html'
outputDirectory = "$rootDir/javadoc" // 出力先。好きな場所を指定。
}
あとは、プロジェクトのルートでgradlew dokka
を実行するだけです。
もしくは、Android Studioの右の方にあるGradleタブから dokka というタスクを探してダブルクリックしても良いです。
簡単な設定だけで本格的なAPIドキュメントが生成できますし、これを読むと「あ、このクラスのコメントもう少し詳しく書いたほうが良さそうだな」とかいうことに気付けてとても良いと思うので、ぜひ利用してみてください。
ちなみに、この方法でドキュメントを生成するためにはKDocという形式でソースコード中にコメントを入れておく必要があります。Javadocと似てますが、Javadocよりもう少し簡素な書き方ができます。
日頃からKDocのコメントをたくさんつけるように習慣づけておきましょう。