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50回近くの有志の社内勉強会の全てで、アンケート100%回収を達成した話

Last updated at Posted at 2017-12-08

はじめに

有志の社内勉強会を1年で50回くらいやった結果 伝えたいこと」を以前書きました。
まさか自分が書いた記事で 100いいね を越えるような記事が生まれるとは思わず、びっくりしております。

そんな中、「こんなにフィードバック得られなかったなぁ」というつぶやきを、エゴサで見つけました。
よっしゃ、じゃぁフィードバックに注目した記事でも書いてみようか、というのが本記事でございます。

前提

前記事と同じです。
こんなことやった結果の、経験談です。
参加募集先:部門の人(200人くらいだった気がする)
平均的な参加人数:5人前後
運営:1人
頻度:50回くらい/年(週一くらいのペース)
枠:1時間
場所:社内の会議室
補足:個人PCは持ち込み禁止/会議室にはプロジェクターのみ
時期:2014年くらい
スタンス:有志
PJ:そこそこ長い期間やってる汎用機の保守(金融系)

フィードバックを得るために行ったコト

ひとまず結論に近い話をバッと書き連ねておきます。
ちなみに、アンケート回収率は100%なので、ちゃんと効果ありましたよ。
(人数が少ない勉強会だったので、100%にできたってのもあると思います。人数の多い勉強会とかだと、少し勝手が違うかもしれません。)

効果があったコト

  • アンケートの質問数は極力少なくする
  • 自由記述欄はできるだけ避ける
  • 質問文は短く分かりやすく
  • アンケート用紙を最初に配る
  • アンケートを書く時間を最後に必ず用意する
  • ペン持ってこない人向けにペンを用意しておく
  • アンケートの結果をフィードバックする
  • アンケート結果を取り込む
  • アンケート結果を見たマネジメント層のフィードバックをフィードバックする

反省しているコト

  • アンケート回答者に対して、リスペクトの無い回答を返す

上記作戦の背景/理由

自分が嫌なことをしない

そもそも、自分自身が、アンケート答えるの嫌いなので、自分が嫌な要素を全部取っ払いました。
嫌いなアンケートはこんな感じです。

  • 項目数が多い
  • 質問が分かりづらい
  • やたら自由記述欄が多い
  • アンケートに答えても得が無い

全て裏返してこんなアンケートを目指しました。

  • 項目数は少なく
  • 質問は短く分かりやすく
  • 自由記述欄は多くても1つ
  • アンケートに答えたら得を感じられる(フィードバックループ)
    • アンケートの結果をフィードバックする
    • アンケート結果を取り込む
    • アンケート結果を見たマネジメント層のフィードバックをフィードバックする

フィードバックループについては、後述します。

勉強会だけで完結させる

発端は、「後で書いて提出してください」が個人的に嫌いだっただけですが、最終的な狙いとしては、以下がありました。

  • 「アンケート用紙」を先に配ることで、「何も考えずに聞いちゃってたよ・・・」という無意識リスクを防ぐ
  • 「書く時間を用意する」ことで、「書く時間が無かった」という言い訳リスクを防ぐ
  • 「ペンを用意しておく」ことで、「ペンが無いから・・・」という言い訳リスクを防ぐ
  • 「その場で書いてもらう」ことで、「書くつもりだったけど、書くのを忘れた」などの忘却リスクを防ぐ
  • 「アンケートを書く以外することが無い時間」にすることで、「どうせ暇だし書くか・・・」という動機付けにさせる
  • 「みんな書いている」環境を用意することで、同調圧力によって記入させる

スマホでネットアンケートってのも考えたのですが、正直スマホアプリの「QRコード」ってちょっと面倒くさいな・・・って個人的に思っちゃうので・・・。
「紙」ならその場で書いてもらうにはぴったりだったので、そうしました。
まぁ、集計が面倒臭いっていう運営側の悩みは残りますが、そんなことより、回答率を上げることのが大事なので。

フィードバックループ

フィードバックってのは、ループさせるのが気持ち良いと個人的には思っています。
なんの音沙汰も無いのは寂しいっしょ?

ここは当時の部門の雰囲気1とかも背景にあるので、少し補足します。
当時、マネジメント層>現場リーダー層>現場担当層と大きく3層に別れており、そこそこ風通しも悪く、現場担当が結構な不満を抱えている状態でした。
勉強会には直接関係はないですが、「部門に関するコトで何か一言」みたいな欄を設けて、それを直接「マネジメント層」に送りつけてました2
マネジメント層からは結構貴重な意見を返してもらえたので、それを勉強会参加者にフィードバックしました。
ってのを、毎回繰り返しました。

その結果がどうかわかりませんが、自由記述欄も結構埋めてくれる人が多く、非常に有意義なアンケートになりました。
繰り返しになりますが、フィードバックってのは受け取ったら終わりではなく、そこからループさせていくことを考えるのが、個人的にオススメです。

反省点

「リスペクトのない回答をする」ってのをあげたのは、個人的な反省です。
ある勉強会で「薄く広くいろんな技術を紹介する」みたいなテーマをやったのですが、アンケートに「もう少し時間をかければ深掘りできたかも」というご意見をいただきました。
「いやいや、『薄く広く』って前提なんだから、深くするわけないじゃん」みたいな回答をしちゃいました。

今思えば、「確かにそうですね、次回はお声の多かった部分を掘り下げてみましょうか」と回答ればよかったかな・・・思います。

「良い質問を増やすには、愚問も受け入れること3」みたいな言葉を見かけ、そうだよなーと、感じております。
「いろんな意見」に対して、突っぱねるのではなく、受け入れることで、回答しやすい状況を作ることは、もっと意識すればよかったなと反省しております。

なお、こんな文脈で書くと、例示した内容が「愚問」みたいになっちゃいますが、そうは思ってないです。
適切な表現をするなら、「自分が浅慮だったせいで、愚問に見えた」でしょうか。

最後に

ちょっと黒い部分もありますが、実際効果はあったので、良かったら参考にしてみて下さい。

あと、これはただの宣伝ですが、冒頭でも触れた以下の記事はちょっと頑張って書いた記事なので、見てくれると嬉しいです。
有志の社内勉強会を1年で50回くらいやった結果 伝えたいこと

あと、なんかコメントいただけたら、そこに対して記事書くかもです。
(書けるだけの内容が自分の中にあればですが・・・)

以上です。



  1. 前記事でも書いてますが、過去の話です。現時点の風土/雰囲気は徐々に変わってきております。 

  2. 当然ですが、アンケートは無記名にして、個人が特定できない状態にした上で、送りつけています。 

  3. すみません。誰だったか覚えてないですが、「確かtwitterで見かけてた気がする」っていうレベルのワード。 

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