閲覧ありがとうございます。
この記事は、Japan AWS Jr. Champions Advent Calendar 2025 シリーズ1・1日目の記事となります。
本日よりたくさんの Japan AWS Jr. Champions 2025 メンバーが
記事を投稿していきますので、ぜひ他の日や他のシリーズで投稿された記事ももチェックいただけますと幸いです!
この記事の中で行うこと
今回は、Windows11にWSL2・Ubuntuをインストール&設定を行った後、Kiro CLIのインストール&設定をやってみた記事となっています。
以前 こちらの記事 にてEC2にAmazon Q Developer CLIを導入する方法をご紹介しましたが、今回はWSLを利用し、ローカルでWindows上にUbuntu環境を用意してKiro CLIを導入してみました。
本記事は上記の環境構築に際し詰まった点とそれに対する解決策を手順化した備忘録となります。
2025/11/30現在、Kiroはmac OSもしくはでのみ利用可能です。
WindowsでKiro CLIを利用したい場合、WSLを利用してWindows上にLinuxの仮想環境を作成する必要があります。
※Kiro CLIについて
旧名「Amazon Q Developer CLI」のアップデート後のターミナル上で動作するAIエージェントツールとなります。
2025年11月18日からプレビュー機能となっていたKiroの一般提供が開始となり、これに合わせてAmazon Q Developer CLIからKiro CLIに名称変更(アップデート)されました🎉
参考: Amazon Q Developer CLI から Kiro CLI へ : 知っておくべき変更点
WSLインストール&設定
ここから先は、下記の記事を参考にさせていただき進めています。
①powershellを管理者権限で開き、以下を実行
// 以下を順番に実行
dism.exe /online /enable-feature /featurename:Microsoft-Windows-Subsystem-Linux /all /norestart
dism.exe /online /enable-feature /featurename:VirtualMachinePlatform /all /norestart
Restart-Computer
このあと、自動でPCが再起動します。
②PCが再起動したら再びowershellを管理者権限で開き、以下を実行
// 以下を順番に実行
wsl --set-default-version 2
wsl --install -d Ubuntu-22.04
1つ目のコマンドは使用するWSLのバージョンを2に固定するためのものです。
これでWSL・Linuxを使用するためのOS(Ubuntu バージョン: 22.04)がインストールされます。
③上記のコマンドを実行後以下の設定が求められるのでそのまま設定
Create a default Unix user account:
New password:
Retype new password:
Create a default Unix user account には任意のアカウント名を入力します。
New password , Retype new password には任意のパスワードを入力・再入力します。
上記のようにLinux > Ubuntu のユーザにログインできればOKです!
④アカウントの設定が完了したら以下を実行
// 以下を順番に実行
sudo apt update
sudo apt upgrade -y
exit
先ほどまでの設定を反映し、PowerShellを閉じます。
※ここからは企業ネットワーク等でFWやプロキシによるネットワーク制限がかかっている場合にのみ実行して下さい。
⑤-1 プロキシもしくはFWのルート証明書を任意のフォルダに任意の名前でダウンロード
⑤-2 ubuntu shellでログイン
検索から先ほどインストールしたUbuntuが存在することを確認し、開きます。
⑤-3 ubuntu shellで以下を実行(Ubuntuに証明書を設定)
// 以下を順番に実行
sudo cp /mnt/[①でダウンロードした証明書のパス] /usr/local/share/ca-certificates/
echo "[証明書のファイル名.拡張子]" | sudo tee -a /etc/ca-certificates.conf
sudo mv /usr/local/share/ca-certificates/[証明書のファイル名.拡張子] /usr/local/share/ca-certificates/[証明書のファイル名].crt
sudo update-ca-certificates
3つ目のコマンド sudo mv /usr/local/share/ca-certificates/[証明書のファイル名.拡張子] /usr/local/share/ca-certificates/[証明書のファイル名].crt は①でダウンロードした証明書の拡張子が .crt でない場合のみ実行して下さい。
以下のような表示が出たら成功です。
Updating certificates in /etc/ssl/certs...
rehash: warning: skipping ca-certificates.crt,it does not contain exactly one certificate or CRL
1 added, 0 removed; done.
Running hooks in /etc/ca-certificates/update.d...
done.
Kiro CLI インストール&設定
下記の手順は、Kiro CLIインストール公式ドキュメントを参考にしています。
①Windows + Rを押下、「ファイル名を指定して実行」で“wsl”と入力して「OK」をクリック
勝手にコマンドプロンプトが開きます。
②以下を実行してKiro CLIをUbuntuにインストール
wget https://desktop-release.q.us-east-1.amazonaws.com/latest/kiro-cli.deb
Amazon Q Developer CLI時代は wget https://desktop-release.q.us-east-1.amazonaws.com/latest/amazon-q.deb でインストールできたのでURLが変更されていますね!
企業ネットワーク等によるネットワーク制限がかかっている場合、手順⑤を実行していないとエラーとなる場合があります。
③以下のコマンドを実行
sudo apt-get install -f
kiro-cli.deb のインストールに必要なライブラリの中で不足しているものをインストールします。
④以下のコマンドを実行してkiro-cli.deb をインストール
sudo dpkg -i kiro-cli.deb
手順⑧を実行していない場合、ライブラリの不足エラーが発生する可能性があります。
⑤インストールの途中でエラーが発生した場合は、念のため以下のコマンドを実行
sudo apt-get install -f
依存関係が壊れているパッケージを修復します。
⑥いよいよKiro CLIスタート!👻
kiro-cli
Amazon Q Developer CLI時代の q chat から呼び出しコマンドも変更されています!
⑦ログイン方法を選択・ログイン情報を入力
上記のコマンドを実行すると、ログイン方法を選択するよう要求されます。
ログイン方法は、Builders IDとIDC Account(=IAM Identity Center Account。SSOログインなど)が選べるようになっていました!
今回はIDCを選んでみます。
AWSのStart URL(https://×××××.awsapps.com/start の形式)と利用するリージョンを入力します。
⑧ブラウザで認証
手順⑦の情報を入力し、Enterを押下すると認証用のブラウザURLと認証コードが発行されます。
提示されたURLを開き、発行されたコードを入力したら認証は完了です!
⑨Kiroが起動する
手順⑧のログインが成功すると、いよいよKiro CLIが開きます!
このままKiroとお話しすることが可能です。
こちらにもある通り、現状KiroとAmazon Q Developer CLIで基本機能に際はありません。
今後のアップデートでどんな機能が追加されていくのか、期待が膨らみます!
以上、Windows11にてWSL2 & Ubuntuをインストール、設定 + Kiro CLIをインストール、設定する手順のご紹介でした。
どなたかのご参考になれば幸いです。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!





