開催概要
- 日時:2026年6月25日(木)〜 6月26日(金)
- 会場:幕張メッセ(千葉)
- 主催:AWS Japan
- 参加形式:現地/オンライン(どちらも無料・事前登録制)
- 規模:260以上のセッション、300以上の展示
基調講演の印象まとめ
印象に残った登壇者
- 白幡晶彦氏(アマゾン ウェブ サービス ジャパン 代表執行役員社長)
- デイブ・ブラウン氏(Amazon Web Services シニアバイスプレジデント)
個人的メモ
基調講演では、AgentCoreを中心とした以下のキーワードが登場し、「AIエージェントに何を任せるか」を語る内容だった。
| 用語 | 位置づけ |
|---|---|
| Kiro / AI-DLC | 要件定義〜設計〜実装〜テストをAIが主導 |
| Amazon Bedrock AgentCore | エージェント運用のインフラ基盤(13サービス) |
| AWS Continuum | セキュリティ/脆弱性管理。(脅威モデリング) |
| AWS Security Agent | Continuumに統合されたサブブランド。自動ペネトレーションテスト・PRスキャン+自動修正を担う |
| AWS Context | データ関係のナレッジグラフ化+agentic search |
| AWS DevOps Agent | 運用機能のエージェント、検証や障害対応など |
所感:AWS Continuumを自社PJに導入したい
基調講演を聞いていて一番刺さったのは AWS Continuumでした。

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できること
- 自動でのペネトレーションテスト(オンデマンド実行、従来の週単位のプロセスを時間単位に圧縮)
- Gitプラットフォーム横断でのPRスキャン+自動修正
- Kiro / Claude Codeプラグイン経由でIDEに直接統合できる → 開発フローに組み込みやすい
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自社PJで導入する場合
- 現状、社内向けサービスではセキュリティが後回しになりがち → PRベースでの自動修正提案があれば、レビュー工数の削減にもつながりそう
- Security Agentがプレビュー段階 → 正式GA時期・利用方法を要確認
- IDE統合(Kiro/Claude Codeプラグイン)が自社の開発環境(利用中のIDE・CIツール)とどこまで噛み合うか要検証
- 検証用アカウントでSecurity Agentを使用してみる
まずは「Security Agentで何が自動化できるか」を小さく検証してから、必要に応じて他のAgentCoreに広げていくのが現実的な導入ステップになりそう。
セッションの学び
今回特に印象に残ったのは、セキュリティ関連の2セッションでした。
STG205:ランサムウェアに対して最優先で取るべき AWS の復旧対策
個人的メモ
- 「攻撃への対策だけでなく、万が一の被害に備えた復旧対策が必須」という点
- ランサムウェアは金銭目的で、復旧できるかどうかが被害規模を左右する
- 「全てに包括的な対策を講じるのが正解ではない」— 優先度・データサイズ・コストのバランスを見て段階的に積み上げることが重要、と強調されていた
実装は3段階で整理
| 段階 | 内容 | 主要サービス |
|---|---|---|
| 第1段階 | WORM保護で書き込み後の変更・削除を防ぐ | S3 Object Lock、AWS Backup Vault Lock |
| 第2段階 | 3-2-1-1-0ルールに沿った多重防御 | AWS Backupによる別アカウント・別リージョンへの自動コピー |
| 第3段階 | 保護状況の監査とマルウェア検査 | AWS Backup Audit Manager、GuardDuty Malware Protection for AWS Backup |
感想
- オンプレミス環境でも、バックアップソフトでS3へバックアップ+Object Lockで保護し、復旧時はAWS環境への仮想サーバリストアも選べるという柔軟性が印象的だった
- 「復旧できて初めてセキュリティ対策として意味を持つ」という視点は、普段の脆弱性対策の話とは違う角度だった
STG357:Amazon S3 セキュリティベストプラクティス
ポイント
- S3のセキュリティは「公開設定に気をつける」だけの話ではなく、デフォルト保護+8つのベストプラクティスの積み上げという構造で説明されていた
- デフォルト保護は年々強化されており、2026年4月からSSE-Cがデフォルト無効化(2025年に観測されたCodefingerランサムウェア対策)
- 特別な要件がなければ SSE-S3 または SSE-KMS の採用が推奨とのこと
個人的メモ
| 機能 | 内容 |
|---|---|
| 組織レベルBlock Public Access | 組織全体に対して宣言的ポリシーで一括強制 |
| ABAC(属性ベースアクセス制御) | タグベースでのアクセス制御に対応 |
| S3 Access Points | ユースケースごとに独自のポリシーを持つバケットエンドポイント |
| S3 Access Grants | プログラムからのアクセス制御を簡素化 |
感想
- バケットポリシーは冗長になりがちで管理方法もIac以外では大変だったのがAccessPointsで少し軽減できそう
参加して感じたこと
- 昨年よりもPhysical AIのブースがかなり広がっていて最先端の流れを感じた
- 昨年はAmazon QやBedrockなど生成AI関連の話題が中心のセッションを回ったが、今年はセキュリティ・復旧対策の実践的なセッションに惹かれた
- STG205・STG357のどちらも「完璧な一手」ではなく「段階的に積み上げる」という共通スタンスで語られていたのが印象的



