使用環境
項目名 | 環 境 |
---|---|
OS | MX Linux 18.3 |
この記事の対象者
- Debian系OSのブート時に"open: No such file or directory"と言われた人
- fsck とか fstab が何なのか初耳な人
ざっくり結論
- ブート時に走るfsck(ファイルシステムのチェック)のエラー。
- fsck は fstab の記述に従ってチェックする。
- fstab に存在しないデバイスが記述されていた場合、上記エラーで怒られる。
- fstab から存在しないデバイスの記述を削除すればエラーは消える。
以下、エラーの発生と解決の経緯について。
起動時にエラーが出て止まってしまった
以下がエラーの一部
[....] Checking file systems...fsck from util-linux 2.29.2
open: No such file or directory
fsck.fat 4.1 (2017-01-24)
fsck exited with status code 6
初見のエラーで、しかも特にディスク関係の事はやってないので割と焦りました。
fstabが原因だった
色々調べていくと、fstab なるファイルの記述が原因かもしれないとのこと。
早速見てみると、不穏な表記を見つけました。
cat /etc/fstab
# /etc/fstab: static file system information.
#
# <file system> <mount point> <type> <options> <dump> <pass>
#Entry for /dev/sda1 :
UUID=4DB7-6115 /media/user/HD-500G_BAK vfat defaults,nosuid,nodev,relatime,uid=1000,gid=1000,fmask=0022,dmask=0022,codepage=437,iocharset=ascii,shortname=mixed,showexec,utf8,flush,errors=remount-ro 0 2
なぜか外付けHDDがファイルシステム扱いされてますね。
該当の行をコメントアウトしたらエラーは出なくなりました。
なぜこんな事になったのか?
そういえば、外付けHDDを NTFS にフォーマットしたくて色々やってました。
その時に、誤ってシステムファイルとして登録されてしまったようです。
OS再インストールとかにならなくて良かった。