LoginSignup
3
3

More than 3 years have passed since last update.

【AWS】AmazonLinuxにてZabbixマネージャー構築(AWS側設定)

Last updated at Posted at 2020-06-27

はじめに

以前、下記のQiita記事を投稿しました。
【AWS】AmazonLinuxにてZabbixマネージャー構築(OS側設定)
こちらの記事ではOS側の設定を紹介しています。

今回は、AWS側での設定についてアウトプットしていきたいと思います。

自宅環境

項目 説明
自宅PC  Windows10
ターミナル TeraTerm

基盤環境

項目 説明
OS Amazon Linux 2 AMI (HVM), SSD Volume Type
Size t2.large
DB MySQL 5.7.26

※DBはRDSを外付け
※AWSのベストプラクティスに沿って、作業用IAMユーザーにて作業
(ルートユーザーには多要素認証設定済み)

構成図

Zabbix構築 (1).png

※RDSの使用上、「availability zone」が2つ以上必要であるため、サブネットを2つ作成しております。

構築手順

1.VPC作成
2.サブネット設定
3.ルートテーブル設定確認
4.セキュリティグループ設定
5.RDS(MySQL作成)
6.EC2インスタンス作成

1.VPC作成

VPCを起動

1.JPG

②VPCダッシュボードが起動されるので、VPCウィザードの起動をクリック

2.JPG

1個のパブリックサブネットを持つVPCを選択

3.JPG

④下記のように情報を入力し、VPCの作成をクリック

  • VPC
項目 設定値
IPv4 CIDR ブロック 192.168.0.0/20
IPv6 CIDR ブロック IPv6 CIDRブロックなし
VPC名 test-zabbix-vpc
  • パブリックサブネット
項目 設定値
パブリックサブネットの IPv4 CIDR  192.168.5.0/24
アベイラビリティーゾーン  ap-norteast-1a
サブネット名  zabbix-public-subnet
  • DNS
項目 設定値
DNSホスト名を有効化 はい

※DNSホスト名を有効化しないと、AmazonLinuxにてyumが出来ません。

4_1.JPG

VPCが正常に作成されましたと表示されることを確認。

6.JPG

⑥VPC一覧画面を開くと、新しくVPC(test-zabbix-vpc)が作成されていることを確認。

5.JPG

⑦「パブリックサブネット」「ルートテーブル」「インターネットゲートウェイ」も同時に作成されている。

名前は下記とする。
※名前が設定されていないものは設定

項目 名前
作成したサブネット  zabbix-public-subnet
作成したルートテーブル  zabbix-route
作成したインターネットゲートウェイ  test-zabbix-gateway

※関連付けられているVPCを辿れば、作成したものかわかります。

  • サブネット
    public.jpg

  • ルートテーブル
    7.JPG

  • インターネットゲートウェイ
    8.jpg

2.サブネット設定

プライベートサブネット作成

※RDSを使用するためには、サブネットを2つ以上作成する必要有り(無料枠の場合もAZが2つ必要)

①VPCダッシュボードにてサブネットサブネットの作成をクリック

1.JPG

②サブネットの作成画面にて必要情報を入力する。

項目 設定値
名前タグ  zabbix-private-subnet
VPC test-zabbix-vpcのVPCを選択
アベイラビリティーゾーン  ap-northeast-1d
IPv4 CIDRブロック 192.168.10.0/24

※アベイラビリティーゾーンは1.VPC作成で設定した場所以外を選択する。

2.JPG

入力完了後、作成をクリック

③サブネットの作成が完了すると、下記のような画面が表示される。

そのまま閉じるをクリック

3.JPG

④サブネット一覧にて、zabbix-private-subnetが作成されていることを確認。

4.JPG

パブリックIPアドレス自動割り当て設定

①サブネット一覧より「zabbix-public-subnet」を右クリック→自動割り当て IP 設定の変更をクリック

1.JPG

②「自動割り当てIP設定の変更」画面にて、IPv4自動割り当てにチェックを入れ、保存をクリック。

2.JPG

3.ルートテーブル設定確認

①ルートテーブル一覧を開き、今回作成したルートテーブル(zabbix-route)を選択。
1.JPG

②下の画面より「サブネットの関連付け」のタブをクリックし、今回作成したサブネット(zabbix-public-subnet)との関連付けができているか確認。

※サブネットIDをクリックすると、サブネットの詳細を確認することができます。

2.JPG

4.セキュリティグループ設定

セキュリティグループを2つ作成

①セキュリティグループ一覧にて、セキュリティグループを作成をクリック。
2.JPG

②下記のように設定し、保存をクリック。

項目 設定値
セキュリティグループ名 zbx-public-group
説明 zbx-public-group
VPC 「test-zabbix-vpc」を選択

※インバウンド/アウトバウンドはまだ設定しない。

3.JPG

③同じ要領で、下記セキュリティグループも作成

項目 設定値
セキュリティグループ名 zbx-rds-group
説明 zbx-rds-group
VPC 「test-zabbix-vpc」を選択

※こちらも、インバウンド/アウトバウンドはまだ設定しない。

4.JPG

④セキュリティグループ一覧にて、2つのセキュリティグループができていることを確認。

それぞれ、分かりやすいように名前を振っておく。
15.JPG

セキュリティグループの設定

それぞれのセキュリティグループのインバウンドルールを下記のように設定する。
※アウトバウントルールはデフォルトで問題なし。

  • zbx-public-group
タイプ ポート範囲 ソース  説明
HTTP 80  マイIP HTTP
SSH 22 マイIP SSH
カスタムTCP 10051 セキュリティグループ(zbx-public-group) Zabbix agent - Zabbix server
カスタムTCP 10050 セキュリティグループ(zbx-public-group) Zabbix server - Zabbix agent
HTTPS 443 マイIP HTTPS

public.JPG

  • zbx-rds-group
タイプ ポート範囲 ソース  説明
MySQL/Aurora 3306  セキュリティグループ(zbx-public-group) MySQL

rds.JPG

5.RDS(MySQL作成)

①「Amazon RDS」のダッシュボードを開き、データベースの作成をクリック
※サービスから「RDS」と検索すれば、ヒットします。

1.jpg

②データベース作成画面が表示されるので、下記のように設定を入れる。

※下記にて説明している設定以外はデフォルトのまま

  • データベースの作成方法
項目 設定値
データベースの作成方法 標準作成
  • エンジンのオプション
項目 設定値
エンジンのタイプ MySQL
エディション MySQL Community
バージョン MySQL 5.7.26

3-1.JPG

  • テンプレート
項目 設定値
テンプレート 無料利用枠
  • 設定
項目 設定値
DBインスタンス識別子 zabbix-db-test01
マスターユーザー名 zabbix
マスターパスワード 任意のパスワード
パスワードを確認 マスターパスワードと同様のパスワード

※DBインスタンス識別子は他の人が同じ名前を設定していた場合は使用不可

4.JPG

  • Virtual Private Cloud(VPC)
項目 設定値
VPC test-zabbix-vpc

▼追加の接続設定

項目 設定値
サブネットグループ デフォルト設定のまま
パブリックアクセス可能 なし
VPCセキュリティグループ 既存の設定
既存のセキュリティグループ zbx-rds-group
アベイラビリティーゾーン ap-northeast-1a
データベースポート 3306

5.JPG

  • データベース認証

パスワード認証のままでOK

8.JPG

上記全て設定後、下部のデータベースの作成をクリック

③データベース作成が開始される。

※10分程時間がかかります。

6.JPG

⑦エンドポイントを控える。

DB識別子(zabbix-db-test01)をクリックすると、詳細ページが表示される。
そこに、エンドポイントが記載されているため控えておく。

※Zabbix構築に使用します。

7.JPG

⑧データベースの作成が完了したことを確認。

8.JPG

6.EC2インスタンス作成

①EC2ダッシュボードにアクセスし、インスタンスの作成をクリック。

1.JPG

Amazon Linux 2 AMI(HVM),SSD Volume Typeを選択する。

2.JPG

t2.largeを選択し、「次のステップ」をクリック。

3.JPG

④「インスタンスの詳細の設定」にて下記を設定

項目 設定値
インスタンス数 1
購入オプション チェックしない
ネットワーク test-zabbix-vpc
サブネット zabbix-public-subnet
自動割り当てパブリックIP サブネット設定を使用(有効)

※他の設定がデフォルトで問題なし

interface.JPG

設定完了後、「次のステップ」をクリック。

⑤「ストレージの追加」は無料枠ギリギリの30GBに変更します。

設定後、「次のステップ」をクリック

EBS.JPG

⑥タグ設定は下記のように設定し、「次のステップ」をクリック

tag.JPG

⑦「セキュリティグループの設定」では、作成したzbx-public-groupを選択し、「確認と作成」をクリック

security.JPG

⑧内容を確認し、「起動」をクリック

saisyu.JPG

⑨新しいキーペアをダウンロード。ダウンロード後、「インスタンスの作成」をクリック

インスタンスの作成処理が走る。
※EC2へログインする際に使用します。

keypea.JPG

⑩インスタンスの作成が完了したことを確認

ec2.JPG

動作確認

EC2ログイン確認

①ログイン情報入力

ログイン情報

項目 設定値
ユーザー名 ec2-user
パスフレーズ 不要
秘密鍵 作成したキー(zabbix.pem)を指定

1.JPG

②下記のようにログインできることを確認。
2.JPG

RDS接続確認

①MySQLクライアントのインストール

sudo yum -y install mysql mysql-devel

②RDSへ接続できることを確認

mysql -h RDSのエンドポイント -P 3306 -u ユーザ名 -p
項目 設定値
RDSのエンドポイント 対象RDSのエンドポイント名
ユーザー名 RDS作成時に設定したもの
パスワード RDS作成時に設定したもの

実行例
※MySQLにログインできれば問題なし

[root@zbxmgr ec2-user]# mysql -h test-zabbix-1.cfwpl4233294.ap-northeast-1.rds.amazonaws.com -P 3306 -u zabbix -p
Enter password: ← RDS作成時に設定したパスワードを入力
Welcome to the MariaDB monitor.  Commands end with ; or \g.
Your MySQL connection id is 28
Server version: 5.7.26-log Source distribution

Copyright (c) 2000, 2018, Oracle, MariaDB Corporation Ab and others.

Type 'help;' or '\h' for help. Type '\c' to clear the current input statement.

MySQL [(none)]>

③MySQLから抜ける。

quit

Zabbix構築作業

こちらの記事にまとめてあります。
【AWS】AmazonLinuxにてZabbixマネージャー構築(OS側設定)

参考

CentOS7にZabbix4.2をインストールする

3
3
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
3
3