はじめに
これまで「Microsoft Entra IDとGoogle Cloud, AWS, GitHubのユーザー連携やってみる」というタイトルの記事を書いてきましたが、今回は少し毛色の違うお得情報を書きます(2025年11月19日時点)。
Microsoft Entra IDとGitHubの連携はMicrosoft Entra ID を使用してシングル サインオン用に GitHub Enterprise Cloud Organization を構成するに詳しくあるので、そちらをご確認ください。
検討してみて欲しい方
- GitHubを利用しているが、JIRA等のプロジェクト管理ツールを利用しておらず、お金をかけずに使えるものを探している方
- 会社でAzure DevOps使っていて、GitHub Copilot利用したいけどGitHub Enterprise部分で二重コストがかかるのではと利用に踏み出せない方
いいたいこと
GitHub Enterprise と Azure DevOps の併用より
Entra ID でユーザーを管理している GitHub Enterprise Cloud をお使いのお客様は、追加コストなしで Azure DevOps を使用できます。
とのことです!
上手く設定できれば以下のように、Azure DevOpsのOrganization Settings > UsersのAccess LevelがGitHub Enterpriseになります。
有効化するためのTips
- GitHubのアカウント(
Settings>Access>Emails)とAzure DevOpsのアカウントがMicrosoft Entra IDに連携され、同一であることを確認してください。 - ライセンス付与・アカウント設定後、ユーザー自身がAzure DevOpsにアクセスすることで、Azure DevOps側のアクセスレベルが自動切替されます
- Azure DevOps - サポートされているアクセス レベルより
-
GitHub Enterprise: システムは、次回 Azure DevOps にサインインすると、GitHub Enterprise ライセンスを持つユーザーを自動的に認識します。 ユーザーの割り当てられたアクセス レベル (たとえば、 利害関係者 アクセスを割り当てることができる) に関係なく、GitHub Enterprise ライセンスに関連付けられているときに Basic アクセスを受け取ります。
- なお、Visual Studioのライセンスを保持している場合、そちらが優先して動作します
- Q: GitHub Enterprise ユーザーにも Visual Studio サブスクリプションがある場合はどうしますか?より
-
A: Azure DevOps にアクセスするユーザーに GitHub Enterprise サブスクリプションと Visual Studio サブスクリプションの両方がある場合、Visual Studio サブスクライバーとして検出されます。 Visual Studio サブスクリプションでは、常に同じ Basic アクセス権が付与され、サブスクリプション レベルに応じてテスト プランへのアクセスが提供される場合があります。
まとめ
私がハマったのは、管理者側でライセンス設定後にAzure DevOps側のライセンスレベル確認しても、GitHub Enterpriseに変更されなかったところです。
ユーザー自身がAzure DevOpsにアクセスすることで、ライセンスレベルが切り替わる点に注意してください。
ご興味ある方、ぜひ試してみてください!
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