参考:Amazon Web Services 基礎からのネットワーク&サーバー構築 改訂版
IPアドレス
とは
- ネットワーク上でお互いに重複しないユニークの番号で、いわゆる「
住所
」のようなもの - IPアドレスは
32bit (8bit * 4 = 32bit)
で構成され、8bit
ずつ10進数に変換したものを「.」(ピリオド)で区切って表記する(0~225まで)
パブリックIPアドレス
- IPアドレスの重複を防ぐため、「ICANN(Internet Corporation for Assigned Names and Numbers)」という団体が一括管理している。
- パブリックIPアドレスはプロバイダやサーバー事業者から貸し出される。
プライベートIPアドレス
- 誰にも申請することなく自由に使うことができる。
- 社内LANの構築や、ネットワークの実験などを行う際に用いられる。
IPアドレス範囲 |
---|
10.0.0.0 ~ 10.225.225.225 |
172.16.0.0 ~ 172.31.255.255 |
192.168.0.0 ~ 192.168.255.255 |
IPアドレスの範囲と表記方法
- ネットワーク構築の際、サーバやクライアント・ネットワーク機器を接続するのに十分な数を確保したIPアドレスの範囲を決定する
- ホストに割り当てるIPアドレスの範囲は「
2のn乗個
」で区切る - 一般的によく使われる区切りが「
256(2の8乗)個
」と「65526(2の16乗)個
」 - IPアドレス前半の部分を「
ネットワーク部
」、後半を「ホスト部
」と呼ぶ - 「
ネットワーク部
」は同じネットワークに属するのであれば同じ値になる - 「
ホスト部
」は割り当てたいサーバーやクライアント、ネットワーク機器に対する連番(飛び飛びでも良い)となる
※ホスト(host)
とは・・・コンピュータやルーターなどのネットワーク機器など、IPアドレスを持つ通信機器の総称
。
CIDR表記
IPアドレスを2進数で表記したとき、「ネットワーク部のビット長」を「/ビット長
」で表記する。ビット長のことを「プレフィックス(prefix)
」と呼ぶ。
(例) 192.168.1.0
~ 192.168.1.255
の場合
192.168.1(区切り3つ分)
までは固定なので、プレフィックスは8bit*3 = 24bit
となるため、192.168.1.0/24
と表記する。
CIDR表記されたIPアドレス範囲のことを、「CIDRブロック
」と呼ぶ。
サブネットマスク表記
プレフィックスのbit数だけ2進数の「1」を並べ、残りは「0」を記述した表記。
(例) 192.168.1.0 ~ 192.168.1.255の場合
サブネットマスクは「255.255.255.0」なので、「192.168.1.0/255.255.255.0」と表記する。