LoginSignup
4
4

More than 3 years have passed since last update.

YWGT(ふりかえり手法)

Last updated at Posted at 2019-09-26

結論

  • Y:やったこと
  • W:わかったこと
  • G:愚痴
  • T:つぎにすること

はじめに

※KPTとYWTのそれぞれの説明については割愛させて頂きます

ふりかえり手法において有名な「KPT」ですが、私はあまり好きではありません。
理由は、どうしても「P」に偏重して問題ばかりが出てしまい、気持が暗くなって、思い出す事が嫌になってしまうからです。
また「Problem」という単語の特性上、責任追求や個人攻撃に繋がる可能性もあり好きではないのです。

だから経験ふりかえりな「YWT」が好きです。
自分のやった事の話は言いやすいし、それに良かった事も悪かった事も、最終的には「よかった思い出」になっていくので、気持が暗くなることが少ないからです。

しかしそんな「YWT」にも欠点があります。
それは「KPT」の「P」にあたるものが出にくいことです。
「W」のわかったことで挙げればよいですが、それが意外と難しいです。

例えば
「××のやり方をしてはダメだった」
というのはまだいいのですが
「××のやり方をしなかったからダメだった」
というのは(やってないので)なかなか難しいのです。

  • Y:××を導入したyyの開発をやった
  • W:どんな時にxxを使えばいいのかがわかった
  • G:zzに使えないのが判明して、あの時はほんと往生して大変だった・・・
  • T:導入する前に検証を十分する

説明

W(わかったこと)を次々に挙げていくと、どうしても愚痴が出てきます。
しかし愚痴はYWTでは分類できません。
愚痴は愚痴を呼び多くの発言を生み出しますが、分類できないので記録ができません。
「YWGT」なら愚痴も記録できるので、発言として残ります。
しかも愚痴になる事は、200%問題があった事なので「P」にあたり「T(つぎにすること)」で改善に繋がります。

おわりに

「振り返り」で一番大切なのは多くの発言をする、させること

振り返りにおいて一番の難しい事は何でしょうか?

それは「思い出すこと」ではないでしょうか。

振り返りの目的は

「振り返ることで、学びを得たり成長する」

ことだと考えます。

つまり、できるだけ多く思い出すことができ、発言できれば、それだけ多くの学びが得られ、成長することに繋ります。
気持が暗くなってしまい、思い出す事が嫌になってしまうと、折角の経験した学びの機会が減ってしまいます。
だから、どのように気分を上げて思い出させるか、が重要だと考えます。

感情に紐付く記憶は、同じ感情になると引き出される事がよくあります。
感情記憶は強いです。

「P」に相当する事の記憶は高い確率で辛かった記憶であり、辛かった記憶は愚痴になります。
愚痴を言う事はストレス発散になり、気持を楽になり、気分を上げることになります。
また全然知らない人の事ではなく、同じプロジェクトを経験した仲間なので、愚痴に同調できることもあり、聞いている人も辛い気持に紐付いた記憶がどんどん出てきます。

そして意外と楽しいです。

よかったらぜひ試してみてください。
お酒飲みながらでもいいと思います。

  • 関連

新人との振り返りに合うのはYWT
https://qiita.com/lunar_sword3/items/74c546901102b7757901

4
4
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
4
4