はじめに
VS Code October 2025 (version 1.106) ではパッと見変更されている点が多く見受けられたので AI機能 & 個人的注目アップデートを纏めてみた。
全てのアップデートではありませんので、その他の項目については数が多いですが、リリースノートを確認しましょう。
リリース日: 2025年11月12日
個人的にあつい!と思ったものは 🤩 でちょっとだけ詳しく
押さえておくべき!と思ったものは ⭐️ としています。
なお、
Local chat agent
Cloud Agents
CLI Agents
の内、Local chat agent に特化して選択しているため、GitHub 上で利用している方は、お好きな観点で良いアップデートがないか見つけてみると良いかと思います。
Agents (AI エージェント機能)
Agent Sessions View (エージェントセッションビュー)
どんな機能?: AIエージェントがいくつも動いていると「今どのエージェントが何をしているか」が分からなくなりますよね。このビューは、ローカルでもリモートでも、すべてのAIエージェントの作業を一箇所で見渡せる「作業管理画面」のようなものです。
Plan Agent (プラン作成エージェント) 🤩
どんな機能?: いきなりコードを書き始めると、後で「あれ?この部分考えてなかった」となることがありますよね。このエージェントは、コードを書く前に「何をどの順番でやるか」を一緒に考えてくれる、いわば「設計アシスタント」です。
既に Kiro の使用駆動開発や、Cursor などでも Plan モードはあるため珍しいものというわけではありませんね。
動作としては、
- 実装前に、時間をかけて計画を反復し検討することで、要件の精細化、スコープの調整、未解決課題への対応の強固な基盤を構築
- 計画が承認されると、Copilot は計画を実装する
ようです。
この機能は注目している方も多いと思うため、また後日じっくりと動かし、別途一つの記事とする予定です。
Cloud Agents (クラウドエージェント)
どんな機能?: Copilot Coding Agent の統合を GitHub プルリクエスト拡張機能から Copilot Chat 拡張機能へ移行し、VS Code内 でよりネイティブなクラウドエージェント体験を提供する。
CLI Agents (CLIエージェント)
どんな機能?: Copilot CLI との初期統合を提供開始する。チャットエディタまたは統合ターミナル内で、新しい CLIエージェントセッションの作成や既存セッションの再開が可能です。
Agent Delegation (エージェント委任) ⭐️
どんな機能?: 「この作業は別のエージェントに任せたいな」という時に、作業を他のエージェントに引き継げる機能です。Cloud Agents もしくは、CLI Agents から Cloud Agents のエージェントを呼び出すことが可能。
CLI Agent Edit Tracking (CLI エージェント編集追跡)
どんな機能?: バックグラウンドで動いている AIエージェントが「いつ・どこを・どう変更したか」を追跡して見える化する機能です。エージェントが何をしているか把握しやすくなります。
Chat Modes → Custom Agents (名称変更) ⭐️
どんな機能?: 自分専用の AIアシスタントを作る機能の名前が変更されました。
- 変更点: 「チャットモード」が「カスタムエージェント」に名称変更
-
保存場所:
.github/agents/XXX.agents.md -
マイグレーション: 既存の
.github/chatmodes/XXX.chatmode.mdファイルは自動的にカスタムエージェントとして扱われ、マイグレーション可能
Custom Agent Metadata (カスタムエージェントメタデータ) 🤩
どんな機能?: 自分専用の AIアシスタントを作る時の設計図です。「このエージェントはどこで動くか」「どんなツールを使えるか」などを細かく指定できますがこれに「target」プロパティが追加された。
-
target: vscode(Local chat agent 用)- 利用可能なプロパティ:
name、description、argument-hint、model、tools、handoffs
- 利用可能なプロパティ:
-
target: github-copilot(Cloud agent, CLI agent 用)- 利用可能なプロパティ:
name, description, tools, mcp-servers, target, edit, search, shell, custom-agent
- 利用可能なプロパティ:
handoffs
handoffs プロパティはエージェント間の引き継ぎ時に次のステップを提案するガイド付きのシーケンシャルワークフローを作成できます。最初のエージェントのチャット応答が完了すると、handoffs ボタンが表示され、ユーザーは関連するコンテキストと事前入力されたプロンプトに基づいて次のエージェントに移動できる。
要するに、複数のステップからなるワークフローをオーケストレーションすることができるようなもの
(例)
計画エージェント で計画を生成
↓
実装エージェント に引き渡してコーディングを開始
# 計画エージェントに以下の通り書いておく。
handoffs:
- label: Start Implementation
agent: Implement_agent
prompt: Implement the plan
send: false
# 計画エージェントが完了後、以下の動作をする。
1. ユーザーが「Start Implementation」の handoffs ボタンを選択
2. 入力欄に「Implement the plan」というプロンプトが入力される
3. ユーザーがプロンプトの内容を確認・必要に応じて編集し、プロンプトを送信
4. 次のエージェント(Implement_agent)が実行開始される
Code Editing (コード編集)
Inline Suggestions Open Source (インラインサジェスチョンのオープンソース化)
どんな機能?: コードを書いている時に表示される「次に書くコードの提案」機能が、誰でも中身を見られるオープンソースになりました。透明性が高まり、信頼性も向上します。
Snooze Inline Suggestions from Gutter (ガーターからインラインサジェスチョンをスヌーズ)
どんな機能?: AI のコード提案が便利な時もありますが、集中したい時は邪魔になることもありますよね。この機能で、行番号の横のアイコンから一時的に提案を止めることができます。「30分間は提案なしで集中したい」という時に便利です。
Go to Line Improvements (行移動機能の改善)
どんな機能?: エラーメッセージで「599文字目でエラーです」と言われても、今までは数えるしかありませんでした。この機能を使えば、文字位置を指定して一発でジャンプできます。
Editor Experience (エディタエクスペリエンス)
Advanced VS Code Settings (高度なVS Code設定)
どんな機能?: VS Code には何百もの設定項目がありますが、初心者には関係ない「上級者向け設定」が混ざっていました。この機能で、普段使わない設定を隠して、画面をスッキリさせることができます。
Chat (チャット機能)
Embeddings-based Tool Selection (埋め込みベースのツール選択)
どんな機能?: AIエージェントの使えるツールが 100個以上ある時、適切なツールを選ぶのに時間がかかっていました。この改善で、AI がより賢く、より速くツールを選べるようになります。
Tool Approvals and Trust (ツールの承認と信頼)
Post-approval for External Data (外部データの事後承認) ⭐️
どんな機能?: AI が勝手にインターネットからデータを取ってきて使うのは危険ですよね。この機能で、AI が取ってきたデータを「使う前に確認」できるようになります。
- 機能: 外部データを取得するエージェントツールの事後承認をサポート
- 目的: プロンプトインジェクション攻撃から保護
-
対象:
-
#fetchツール -
openWorldHintを宣言する MCPツール
-
Trust All Tools for a Server or Extension (サーバーまたは拡張機能のすべてのツールを信頼) ⭐️
どんな機能?: 信頼できるツール提供元(例: Microsoft公式のツール)なら、ツールを一つずつ承認するのは面倒ですよね。この機能で、提供元をまるごと信頼して、そこから提供されるすべてのツールを一括承認できます。
Tool Auto Approval Status Moved (ツール自動承認ステータスの移動)
どんな機能?: ツールの自動承認状態を示す表示が、より見やすい場所に移動しました。チャット画面内に表示されていたものが、ツール呼び出しのアイコンに統合されたので、画面がスッキリします。
Terminal Tool (ターミナルツール)
Auto Approve Parser Improvements (自動承認パーサーの改善) ⭐️
どんな機能?: AI がターミナルコマンドを実行する時、危険なコマンドを自動で実行されたら困りますよね。この改善で、複雑なコマンドでも安全性を正確に判断できるようになりました。
-
従来の問題:
-
|や&&での単純な分割により、echo "a|b|c"が誤検出されていた - 括弧、中括弧、バッククォートが完全に禁止されていた
-
-
改善: パーサーを統合
- PowerShell は PowerShell文法を使用
- その他は bash文法を使用
- 複雑なケースも正確に抽出可能
File Write/Redirection Detection (Experimental) (ファイル書き込み/リダイレクト検出) ⭐️
どんな機能?: AI が実行しようとするコマンドが「ファイルに何か書き込もうとしている」かを自動検出します。重要なファイルを誤って上書きされるのを防げます。
Disable Default Auto Approve Rules (Experimental) (デフォルト自動承認ルールの無効化)
どんな機能?: VS Codeが「このコマンドは安全だから自動実行してOK」と決めているルールを無効化できます。「自分で全部確認したい」という上級者向けのオプションです。
Shell Specific Prompts and Command Rewriting (シェル固有のプロンプトとコマンド書き換え) ⭐️
どんな機能?: PowerShell、bash、zsh、fish など、シェルによって使えるコマンドが違います。AI がシェルに合わせた正しいコマンドを提案してくれるようになるので、エラーが減ります。
- 機能: PowerShell、bash、zsh、fish 向けのシェル固有の説明を追加
- 効果: エージェントが提案するコマンドの信頼性が向上し、失敗が減少
-
PowerShell対応:
&&を;に自動書き換え (Windows PowerShell v5対応)
Attach Terminal Commands to Chat (ターミナルコマンドをチャットに添付) ⭐️
どんな機能?: ターミナルでエラーが出た時、「AI に見てもらいたいけど、エラーメッセージをコピペするのは面倒...」ということがありますよね。この機能で、コマンドとその結果を自動で AIに渡せます。
View Terminal Output Inside Chat (Experimental) (チャット内でターミナル出力を表示)
どんな機能?: AI がターミナルでコマンドを実行した時、その結果をチャット画面内で直接見られるようになります。わざわざターミナルタブに切り替えなくても、AI との会話の流れの中で結果を確認できます。
Discover Hidden Chat Terminals (Experimental) (非表示チャットターミナルの発見)
どんな機能?: AI が裏でたくさんターミナルを開いていると、「今どのターミナルが何をしているか」分からなくなります。この機能で、非表示になっているAI用ターミナルを一覧表示して、すぐにアクセスできます。
Save Conversation as Prompt (会話をプロンプトとして保存)
どんな機能?: AIとの良い会話ができたら、それを「テンプレート」として保存して、また使いたいですよね。この機能で、会話を再利用可能なプロンプトファイルとして保存できます。
Edit Welcome Prompts (ウェルカムプロンプトの編集)
どんな機能?: チャット画面に表示される「提案プロンプト」を自分好みにカスタマイズできます。よく使うプロンプトを編集して、自分のワークフローに合わせて調整できます。
Automatically Open Edited Files (編集されたファイルを自動的に開く)
どんな機能?: AI がファイルを編集すると、今までは自動的にそのファイルが開いていました。でも、たくさんのファイルを編集すると画面が散らかります。この変更で、デフォルトでは自動的に開かなくなり、必要な時だけ自分で開けるようになりました。
Reasoning (推論) (Experimental)
どんな機能?: AIが「どう考えてこの答えを出したのか」を見たいと思ったことはありませんか?この機能で、AIの「思考過程」が表示されるようになります。AIがどう判断しているかが分かるので、信頼性が高まります。
Inline Chat v2 (Preview)
どんな機能?: コードの中で直接 AI に質問できる「インラインチャット」が、よりシンプルで使いやすくなりました。単一ファイルの簡単な変更に特化することで、動作が軽くなっています。
Chat View UX Improvements (チャットビューの UX改善)
どんな機能?: チャット画面のボタンやメニューの配置が整理されて、使いやすくなりました。よく使う機能が見つけやすい場所に配置されています。
MCP (Model Context Protocol)
MCP Server Access for Organizations (組織向けMCPサーバーアクセス)
どんな機能?: 企業で使う場合、「誰でも好きなツールを勝手に追加できる」のは危険です。この機能で、会社が許可したツールだけを使えるように制限できます。
Install MCP Servers to Workspace Configuration (ワークスペース構成へのMCPサーバーインストール)
どんな機能?: チームで同じツール(MCPサーバー)を使いたい時、「各自でインストールしてください」と言うより、プロジェクトファイルに含めて共有したいですよね。この機能で、ワークスペースにMCPサーバー設定を保存して、チーム全員で簡単に使えるようになります。
Authentication: CIMD Flow (認証: クライアントIDメタデータドキュメント)
どんな機能?: MCPサーバーへのログイン方法がより安全で将来的な標準方式に対応しました。技術的な詳細ですが、セキュリティが強化され、サーバー側の負担も軽減されます。
Authentication: WWW-Authenticate Scope Step Up (認証: スコープステップアップ)
どんな機能?: 最初は最小限の権限だけでログインして、特定の操作をする時だけ追加の権限を要求する仕組みです。「必要な時に必要な権限だけ」というセキュリティのベストプラクティスを実現します。
Accessibility (アクセシビリティ)
Speech Timeout Disabled by Default (音声タイムアウトのデフォルト無効化) ⭐️
どんな機能?: 音声入力でコードを書いている時、ちょっと考えて黙ると勝手に入力が終了していませんでしたか?この変更で、あなたが終わりを告げるまで待ってくれるようになります。自分のペースで音声入力できます。
-
設定:
accessibility.voice.speechTimeout -
デフォルト値:
0 - 効果: 音声セッションが自動的に終了しなくなる (一時停止してもチャットリクエストが自動的にトリガーされない)
-
従来の動作に戻す:
2500設定
Terminal (ターミナル)
Terminal IntelliSense (ターミナルIntelliSense)
どんな機能?: コードエディタでは入力補完が当たり前ですが、ターミナルではコマンドを全部手打ちしていませんでしたか?この機能で、ターミナルでもコマンドやファイル名を自動補完してくれるようになりますが、安定版の全ユーザーに向けて段階的にデフォルトとして展開されることとなります。
Languages - Python
Add Copilot Hover Summaries as Docstring
どんな機能?: AI が生成してくれた関数の説明を、わざわざコピーして貼り付けるのは面倒ですよね。この機能で、AI生成の説明を一発でdocstring(関数の説明文)として挿入できます。
Localized Copilot Hover Summaries ⭐️
どんな機能?: AI が生成する関数の説明が英語だけだと読みにくいですよね。この機能で、VS Codeで設定している言語(日本語など)で AI 生成の説明が表示されるようになります。
- 機能: Pylance 内の GitHub Copilot Hoverサマリーが、VS Codeの表示言語を尊重
- 効果: エディタに設定した言語で生成されたドキュメントを取得
Preview Features (プレビュー機能)
Language Models Editor (言語モデルエディタ)
どんな機能?: Copilotで使える「AIモデル」がたくさんあると、どれを使えばいいか分からなくなりますよね。このエディタで、使えるすべてのAIモデルを一覧表示して、自分がよく使うものだけを表示するように設定できます。
Manage Model Visibility (モデル可視性の管理)
どんな機能?: 使える AIモデルが 50個もあると、選ぶのが大変ですよね。この機能で、自分がよく使うモデルだけをリストに表示するように設定できます。「このモデルは使わないから非表示」とカスタマイズできます。
Add Models from Installed Providers (インストール済みプロバイダーからモデルを追加)
どんな機能?: OpenAI や Anthropic などの AIプロバイダーをインストールした後、そのプロバイダーが提供するモデルを簡単に追加できます。わざわざ設定ファイルを編集する必要がありません。





