※こちらの情報は2018/06/14時点の情報です
AWS Directory Service経由でADに参加させたAmazon WorkSpacesを使いたいと思って構築をやった際に、
ドハマリした内容をメモとして残しておきます。
結論から言いますと、
「ドキュメントには書いていないけれど、Workspaces用のディレクトリが作成できないAZがある!!」
です。
今回は、EC2上にADを構築して、そのADとAD Connectorを使用して作成したディレクトリを使用してWorkspacesを構築する
という要件だったのですが、これが一筋縄でいかずに結果的に3リージョンでの検証となりました...
構成は以下のような感じ。
リージョン
東京(ap-northeast-1)
London(eu-west-2)
Ireland(eu-west-1)-
VPC
10.0.0.0/16- subnet1
10.0.1.0/24
- subnet2
10.0.2.0/24
- subnet3
10.0.3.0/24
- subnet1
-
Security Group
以下ポートを許可- TCP/UDP 53 - DNS
- TCP/UDP 88 - Kerberos authentication
- UDP 123 - NTP
- TCP 135 - RPC
- UDP 137-138 - Netlogon
- TCP 139 - Netlogon
- TCP/UDP 389 - LDAP
- TCP/UDP 445 - SMB
- TCP 1024-65535 - Dynamic ports for RPC
- TCP/UDP 53 - DNS
-
ドメインコントローラ兼DNSサーバ
- OS
Windows 2016 Base(日本語化済) - Active Directory
XXXX-test.jp - IP
10.0.3.134 - connect用ユーザアカウント/パスワード
ad-test/XXXXXXXX
- OS
Directory ServiceでDirectory作成を行うところまでは全く問題なく進むのですが、Worksspaces側のディレクトリ登録を実施すると
以下のメッセージが表示されて登録されない状況に。
"Unsupported Subnet
The selected directory was created in a subnet that is not supported by the WorkSpaces service, and cannot be registered. Please try with a different directory or contact the AWS Support Team on the community forums and via AWS Premium Support."
"サポートされていないサブネット
選択したディレクトリは、WorkSpacesサービスでサポートされていないサブネット内で作成されたため、登録できません。別のディレクトリで試してみるか、コミュニティフォーラムやAWSプレミアムサポートでAWSサポートチームにお問い合わせください。"
エラーメッセージが抽象的すぎて、どこから切り分けていけばよいかと途方に暮れながら、VPCの作り直しやSubnetの作り直しなどを
行っていったのですが、そこであることに気づきました。
「あれ?これってもしかしてSubnetがあるAZの組み合わせの問題なんじゃね?」
ということでパターンを作ってディレクトリ作成→登録を行ってみると、やっと見えてきました...
やっぱり 「特定のAZが含まれていると作成ができない」 ということが。
というわけで、現段階での検証結果はこんな感じになります。
追って追記していきたいと思います。
※tokyo リージョン
AD Connectorで"ap-northeast-1d"に作ったsubnet上には、workspaces用のディレクトリは作成できない
ap-northeast-1a, ap-northeast-1c → OK
ap-northeast-1a, ap-northeast-1d → NG
ap-northeast-1c, ap-northeast-1d → NG
※London リージョン
AD Connectorで"eu-west-2c"に作ったsubnet上には、workspaces用のディレクトリは作成できない
eu-west-2a, eu-west-2b →OK
eu-west-2a, eu-west-2c →NG
eu-west-2b, eu-west-2c →NG
※Ilerand リージョン
すべてのAZで問題なし!
eu-west-1a, eu-west-1b → OK
eu-west-1a, eu-west-1c → OK
eu-west-1b, eu-west-1c → OK
こちらの記事が少しでも皆さんのお役に立ちますように。