はじめに
NVMeを使ったIBM i の構成方法、色々あるけど種類および方法が???だったので筆者なりにまとめました。
(2025年7月11日時点の情報です)
NVMeを用いたストレージ構成
構成案としては2つあります。
- VIOSを経由して仮想ストレージとしてIBM i にみせる(lv-pv構成)
- IBM i 区画にNVMeを直付けする
!!!VIOS構成時に注意!!!
HDD/SSDおよび外部ストレージで構成ができた、pv-pvの構成ですが、NVMeでは非対応です!
VIOSにアサインする前にnamespaceで区切ってアサインする。。。はできません。
lv-pvでの構成が必須です。
参考:https://www.ibm.com/support/pages/can-nvme-device-vios-be-used-vscsi-storage
構成手順
VIOSへNVMeをアサインする場合
前提条件
- イーサーネット・ケーブルの結線など物理的な接続は完了済み
- VIOS区画の作成およびインストール、 vSCSIの設定は完了済み
- 用意するNVMeはAIX/Linux用
対象マシンをクリックし、左側のメニューバーから仮想ストレージを選択します。
NVMeを追加したいVIOSの区画名をクリックし、仮想ストレージの管理を選択し、管理タブを開きます。
ストレージ・プールの作成を選択し、ストレージプールを作成します。
※スクリーンショット撮影時、ストレージプールにアサインされていない
NVMeがなかったため、警告が出ております
作成したストレージ・プールにNVMeを追加します。
追加したいNVMeを選択し、選択アクションからストレージプールに追加をクリックします。
仮想ディスクを作成します。
仮想ディスクタブから下部にある仮想ディスクの作成を選択し、それぞれ仮想ディスク名、仮想ディスクサイズを入力し、ストレージ・プール名とNVMeを割り当てる区画を選択します。
これでVIOS経由でのNVMeのアサインは完了です。
IBM i 区画へNVMeを直付けする場合
HMC上で当該LAPAR上の物理I/Oアダプターのシステムのアダプター追加から実施できます。
アサインしたいものを選択して、OKを押して、右上の青い保管ボタンを押します。
IBM i 側でのNVMeの処理
DSTもしくはSSTにサインオンをして、
ディスク装置の処理->ディスク構成の処理->NVMeの処理->(※8.NVMeのフォーマット->)3.Create NVMe name space->該当NVMeを選択してName spaceを切ります。
サインオン
ディスク装置の処理
ディスク構成の処理
NVMeの処理
Create NVMe name spaceにてNVMeの処理NameSpaceを切りたいNVMeを選択します。
200Gを4本切ります。
NameSpaceを切ったのち、NVMeの処理から1.Display name spaceで切れたことを確認します。
確認すると、Statusが非構成になっている200GBのName Spaceが4本あります。
切ったNameSpaceたちをASPに追加します。
これ以降はこの記事の手順と同じです。
IBM i 駆け出し日記:ASPにディスクを追加するのASPにディスクを追加するセクション
IBM i 用ではないディスクを使用する場合
VIOSへアサインしたNVMeを使用する場合は、Name Spaceを切る前にNVMeのフォーマットが必要です。
8番でフォーマットしてから、NameSpaceを切ります。
最後に
「IBM i 駆け出し日記」という名前でお勉強記録を綴っておりましたが、もう駆け出しじゃないでしょ、と多方面からお声をいただき当シリーズを「IBM i 日記」に改名いたしました。
ですが、まだまだiを触り始めて3年目の初心者ですので、間違っている点やわかりにくい点がございましたらコメントでご指摘ください。
これからも引き続きよろしくお願いいたします。