はじめに
本ページでは、Informatica Master Data Management (MDM) SaaS の Business 360 Console でカスタムのビジネスエンティティを作成し、Multidomain MDM で使用するまでのサンプル手順を紹介します。
関連情報
- Business 360 Console ドキュメント (参照には Informatica Community へのログインが必要です)
前提条件
それぞれのサービスにアクセスするユーザーは、すでに作成済みとします。
- Business 360 Console ... 「管理」や「MDM Designer」などのロールを持ち、MDM SaaS のアセットを作成するユーザー
- Multidomain MDM ... MDM SaaS の事前定義済みロールやカスタムロールを持ち、MDM SaaS アプリケーションにアクセスするユーザー
次の流れで、アセットを作成して使用します。プロパティは、ほぼ必要最低限に設定します。
- Business 360 Console の手順
- ビジネスエンティティ BusinessEntity1 を作成する。
- コンポーネント (検索レイアウト) BusinessEntity1_SearchLayout を作成する。
- ビジネスエンティティのページ BusinessEntity1_Page_Create と BusinessEntity1_Page_ViewEdit を作成する。
- アセットをビジネスアプリケーション Multidomain MDM に割り当てる。
- ロールにビジネスエンティティの権限を割り当てる。(カスタムロールの場合)
- Multidomain MDM の手順
- ビジネスエンティティ BusinessEntity1 のレコードを作成して検索する。
Business 360 Console の手順
ビジネスエンティティ BusinessEntity1 を作成する
「新規」から「モデル」->「ビジネスエンティティ」を選択して、「作成」を押します。
「表示名」を入力し、「場所」を選択して「OK」を押します。
「属性」タブで、フィールドを選択して表示名を入力します。
ひとつ以上のフィールドで、「検索とレポート」の「検索可能」を有効にします。
「サバイバーシップ」タブで、ビジネスエンティティ名を選択し、「ソースのランク」を選択して「適用」を押します。
画面右上の「保存」を押して、ビジネスエンティティを保存します。
コンポーネント (検索レイアウト) BusinessEntity1_SearchLayout を作成する
「新規」から「ユーザーインタフェース」->「コンポーネント」を選択し、「作成」を押します。
「コンポーネントタイプ」が「検索結果のレイアウト」であることを確認し、「表示名」を入力し、「ビジネスエンティティ」や「場所」を選択して「OK」を押します。
「タイトル」のフィールドを選択して、「適用」を押します。
必要に応じて、「システムフィールド」「基本フィールド」または「その他のフィールド」でフィールドを選択して、それぞれ「適用」を押します。
画面右上の「保存」を押して、コンポーネントを保存します。
ビジネスエンティティのページ BusinessEntity1_Page_Create と BusinessEntity1_Page_ViewEdit を作成する
「新規」から「ユーザーインタフェース」->「ページ」を選択し、「作成」を押します。
「表示名」を入力し、「ビジネスエンティティ」や「場所」を選択し、「ページタイプ」で「作成」を選択して「OK」を押します。
「ページコンポーネント」から、「標準コンポーネント」の「フィールド」をドラッグ＆ドロップします。
「フィールドの追加」から、表示するフィールドを選択して「完了」を押します。
必要に応じて、プロパティを変更して「適用」を押します。
画面右上の「保存」を押して、ページを保存します。
もうひとつ、ページを作成します。「表示名」を入力し、「ビジネスエンティティ」や「場所」を選択し、「ページタイプ」で「表示して編集」を選択して「OK」を押します。
「ページコンポーネント」から、「固定コンポーネント」の「ページヘッダー」をヘッダー部分にドラッグ＆ドロップします。
ヘッダー部分に表示するフィールドを選択して、「適用」を押します。
「ページコンポーネント」から、「標準コンポーネント」の「フィールド」をページ部分にドラッグ＆ドロップします。
「フィールドの追加」から、表示するフィールドを選択して「完了」を押します。
必要に応じて、プロパティを変更して「適用」を押します。
タブを追加する場合は、「ページタブを追加」を押します。
追加したタブで、標準コンポーネントをドラッグ＆ドロップし、タブのタイトルを入力して「適用」を押します。
画面右上の「保存」を押して、ページを保存します。
アセットをビジネスアプリケーション Multidomain MDM に割り当てる
MultidomainMDM プロジェクト内の Multidomain MDM を開きます。
「モデル」タブでビジネスエンティティを追加して、「表示フィールド」を選択します。
「検索」タブでコンポーネント (検索レイアウト) を追加して、割り当て先のロールを選択します。
「ページ」タブで、「作成」と「表示して編集」でそれぞれページを追加して、割り当て先のロールを選択します。ページを追加しない場合は、事前定義のページが使用されます。
画面右上の「保存」を押して、ビジネスアプリケーションを保存します。
ロールにビジネスエンティティの権限を割り当てる (カスタムロールの場合)
Multidomain MDM でビジネスエンティティを使用するユーザーにカスタムロールが割り当てられている場合は、ビジネスエンティティのアクセス権限を割り当てます。
「セキュリティ」を押し、「ユーザーロール」タブからカスタムロールを選択します。
「アセット」タブでビジネスエンティティを選択します。
「メタデータ」「レコード」「属性」の各タブで必要な権限を選択して、「保存」を押します。ここでは、少なくとも「作成」「読み取り」の権限を割り当てます。
Multidomain MDM の手順
ビジネスエンティティ BusinessEntity1 のレコードを作成して検索する
「新規」->「レコード」から、ビジネスエンティティを選択して「作成」を押します。
フィールドに値を入力して、「適用」を押します。
「送信」を押して保存します。
画面上部の検索ボックスでビジネスエンティティを選択して検索を行います。
検索結果が表示されます。ここから、レコードを開くことができます。
最後に
本ページでは、Master Data Management (MDM) SaaS の Business 360 Console でカスタムのビジネスエンティティを作成し、Multidomain MDM で使用するまでのサンプル手順を紹介しました。ご要件に応じてプロパティを変更したり、データ品質 (フィールドのルール) 等を追加してください。