前置き
こちらの続編です
【セキュリティギャルと学ぶ】【第1回】CRAで開発者が震える理由とは? ギャルが教える“作って終わり”終了宣言💖
セキュリティに詳しいおともだちへ
ミスがあったときは、ギャルに向けて優しく教えてあげてください
相棒紹介
セキュリティギャル ミラちゃん
名前の由来
「未来(Mirai)」から“i”を取って「Mira」へ。
“i”は「infection(感染)」や「intrusion(侵入)」の象徴。
それを取り除くことで、安全な未来を映し出す鏡──ミラ✨
コンセプト
Miraiマルウェアのような脅威に立ち向かい、
開発現場のリアルを映して、みんなと一緒に考える存在💻💡
モットー
「守るって、カワイイ💅」
「ギャルでも、セキュリティ語れる時代っしょ💎」
ギャルと学ぼう本編
CRAのような“製品セキュリティ”の規制や、JC-STARなどの“IoTセキュリティ”の枠組みを説明していると、必ず出る疑問があります。
「うちの製品、機密情報扱ってないのに対象なんですか?」
これ、めちゃくちゃ自然な疑問なんだよね。
でもこの感覚の裏には、私たちが長年
“ISMS的セキュリティ観”に最適化されすぎていた
という背景があります。
さらにもう一つ重要なのが、
セキュリティは“公害対策”や“感染症対策”と同じ構造で動いている
という事実。
ここを押さえると、CRAをはじめとする製品セキュリティやIoTセキュリティが一気に理解しやすくなるんだよね💅✨
1. ISMS的セキュリティ=「自分たちの情報資産を守る」
日本企業のセキュリティ文化は、長年ISMSを中心に発展してきました。
- 情報漏えいを防ぐ
- 内部不正を防ぐ
- 顧客データと社内情報を守る
つまり、
守る対象=自社と顧客の情報
という世界観です。
だからつい、
「機密情報扱ってない=セキュリティ関係なさげ?」
と思ってしまう。
でもこれは、CRAの世界ではまったく不十分。
「“セキュリティ=機密守るもの”って思い込み、けっこうあるよね💅?」
2. CRAが守ろうとしているのは“社会の健全性”=公害・感染症モデル
CRAは、ISMSとは守る対象がまったく違います。CRAは、
インターネットという“公共空間の健全性”と、社会を支える製品の“継続的な安全性”を守るための法律。
具体的には、
- 脆弱なIoTが攻撃の踏み台になる
- 古いソフトが感染源になる
- パッチがないと攻撃が連鎖する
- 製品が乗っ取られて産業システムやインフラが止まるリスク
- 1社の脆弱性がサプライチェーン全体に波及する
こうした “社会に広がる影響” と “経済・インフラを止めないための安全性” を同時に守る仕組みになっています。
これはまさに、
🦠 感染症:他人にうつさない対策
🌫 公害:社会全体を汚染しない対策
に加えて、
⚙️ 経済安全保障:製品が止まると社会機能が止まる問題
まで巻き込んだ考え方なんだよね。
「公害とか感染症と同じで、“みんなでやらないと意味ない”系ってこと💉🌫✨」
3. なんで法律なの? → 企業にもユーザーにも“メリットが薄い”から
製品セキュリティは、構造的に 市場原理では改善しにくい、“市場の失敗(market failure)”が起きやすい 分野です。
メーカー側
- パッチ提供はコストになる
- セキュリティ強化しても売上が上がらない
- “安さ・早さ”が勝ちやすい市場
ユーザー側
- セキュリティ品質を比較する文化がない
- アップデートの恩恵が見えづらい
つまり、
“やっても儲からない”のが根本問題。
これは公害対策や感染症対策と同じ構造です。
だからEUは明確に言ったわけです。
「全員やらないと意味ないので、法律で義務化します」
CRAは、“社会全体を守るための強制力”なんだよね。
「ワクチンも公害対策も“やった方がいいけど自発的には進まない”から、仕組みになってるんだよね💅」
4. 混乱の理由 → 私たちが“ISMSモード”で世界を見ているから
「セキュリティ=情報保護」という前提のままだと、
- 機密情報のない製品のリスクが見えない
- 公共空間への影響をイメージしづらい
- CRAの目的がつかみづらい
というギャップが発生します。
でもCRAは守る対象が根本から違う。
ISMS:自分と顧客を守る
CRA:社会を汚さない・他人にうつさない
この違いが分かると、一気にクリアになるんだよね💡✨
✔まとめ
- 日本企業はISMS的な“機密中心”のセキュリティ観に偏りがち
- CRAは“社会の健全性”を守る、公害&感染症モデル
- 社会・インフラを止めないための“経済安全保障”的な視点も重要
- 製品セキュリティは市場原理では改善しない
だからこそ、
セキュリティは“自分ごと”から“社会ごと”へ。
CRAはそのための仕組み。
「セキュリティって空気と同じじゃん✨ 一社だけ頑張ってもキレイにならない!
未来のサイバー空間は、みんなでキレイにしてくんだよ💖 」
参考資料
「セキュリティ経済学」の誕生。技術でなく、人間を見つめる時代へ。【セキュリティ3】#99 - ゆるコンピュータ科学ラジオ
サイバー攻撃から暮らしを守れ! 「サイバーセキュリティの産業化」で日本は成長する
高市 早苗 (著), 藤井 龍二 (イラスト)