Puppet4.xではじめるサーバ設定自動化の、インスール編です。
全体的な目次は、ここを参照してください。
インストール
Puppet4.xのインストール方法です。
4.xと、旧バージョン系の3.xで、インストール用のコマンドが違います。
大きくわけて、OSが使っているパッケージシステムが、yum(RHEL,CentOS)かapt(Debian, Ubuntu)かと、OSバージョンによってインストールで実行するコマンドが違います。
yum(RHEL,CentOS)
yumを使うOSの場合です。バージョンごとに最初のrpmが微妙に違います。このrpmをインストールすると、puppet用のインストール資材が使えるようになります。(yumrepoの設定が追加される)
puppetlabs-release-<COLLECTION>-<OS ABBREVIATION>-<OS VERSION>.noarch.rpm
CentOS 7 (RHEL 7)
pc1-el-7です。
# rpm -Uvh https://yum.puppetlabs.com/puppetlabs-release-pc1-el-7.noarch.rpm
# yum install -y puppet-agent
CentOS 6 (RHEL 6)
pc1-el-6です。
# rpm -Uvh https://yum.puppetlabs.com/puppetlabs-release-pc1-el-6.noarch.rpm
# yum install -y puppet-agent
apt(Debian, Ubuntu)
aptを使うOSの場合です。バージョンごとに最初のdebが微妙に違います。このdebをインストールすると、puppet4.x用のインストール資材が使えるようになります。
puppetlabs-release-<COLLECTION>-<VERSION CODE NAME>.deb
Ubuntu 14.04.4 LTS
VERSION CODE NAMEは、/etc/lsb-releaseのDISTRIB_CODENAMEなどで確認。
# cat /etc/lsb-release
DISTRIB_ID=Ubuntu
DISTRIB_RELEASE=14.04
DISTRIB_CODENAME=trusty
DISTRIB_DESCRIPTION="Ubuntu 14.04.4 LTS"
pc1-trustyです。
# wget https://apt.puppetlabs.com/puppetlabs-release-pc1-trusty.deb
# sudo dpkg -i puppetlabs-release-pc1-trusty.deb
# sudo apt-get update
# sudo apt-get install puppet-agent
その他
Amazon Linux AMI 2016.03
せっかくなので、AWSの標準的なOSのAmazon Linuxについても調べました。
残念ながら、まだpuppet4.xは通常のリポジトリにはないみたいです。
http://aws.amazon.com/jp/amazon-linux-ami/2016.03-packages/
- puppet3-3.7.4
いちお、gemでpuppet4.xもインストールはできますが、公式には推奨インストール方法でないので、Amazon Linuxでの4.xはまだ使わない方が良いかもしれません。
$ ruby -v
ruby 2.0.0p648 (2015-12-16) [x86_64-linux]
$ gem --version
2.0.14.1
$ sudo gem install puppet
省略
$ sudo /usr/local/bin/puppet --version
4.4.1
gemでのインストールなので、実行時のパスがpuppet-agentの場合と違います。
インストール先
puppet-agentをインストールすると、/opt/puppetlabsの配下にいろいろなツールがインストールされます。
主なものです。
puppet本体。
# /opt/puppetlabs/bin/puppet --version
4.4.1
facterです。サーバの情報を表示、取得する時に使います。
# /opt/puppetlabs/bin/facter --version
3.1.5 (commit b5c2cf9b2ac290cb17fcadea19b467a39e17c1fd)
Rubyも、OS標準とは別に、puppet用のrubyがインストールされます。
# /opt/puppetlabs/puppet/bin/ruby --version
ruby 2.1.8p440 (2015-12-16 revision 53160) [x86_64-linux]
# /opt/puppetlabs/puppet/bin/gem --version
2.2.5
つまり、オールインワンでインストールされます。rubyなどは、そのときのpuppet推奨バージョンが入っています。
参考
公式サイトのインストール方法紹介