0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

連結な部分集合が共通部分を持つなら和集合も連結(背理法を使わない証明)

Last updated at Posted at 2025-11-26

連結な部分集合が共通部分を持つなら和集合も連結

皆さんは連結な集合、好きですか?私は普通です。

本稿では連結性に関する定理を、背理法を使わずに示します。

主張

$X$ を位相空間とする。連結な部分集合の族 $A_\lambda\subset X$ ($\lambda\in\Lambda$) が共通部分を持つなら、その和集合 $A:=\bigcup_{\lambda\in\Lambda}A_\lambda$ も連結である。

要は「連結な部分集合が共通部分を持つなら和集合も連結」という定理です。連結性に関する基本的な定理で、直感的にも納得の行く内容かと思います。しかしながら、巷でよく見る証明には背理法が使われていて、少々分かりにくい気がします。以下では対偶を示すことで、背理法を使わずに証明します。

証明

対偶「共通部分を持つ部分集合の族 $A_\lambda$ について、その和集合 $A=\bigcup_{\lambda\in\Lambda}A_\lambda$ が連結でないなら、ある $\lambda$ について $A_\lambda$ が連結でない」ことを示す。

仮定より共通部分が空でないので、共通部分の元 $p\in\bigcap_{\lambda\in\Lambda}A_\lambda\subset A$ が取れる。

また、仮定より $A$ は連結でないので、$X$ の開集合 $U, V$ が存在して $A\subset U\cup V$, $A\cap U\neq\varnothing$, $A\cap V\neq\varnothing$, $U\cap V=\varnothing$ を満たす。ここで、$p\in A$ は $U$ か $V$ のいずれか一方のみに含まれるから、必要なら名前を付けかえて、$p\in U$ としてよい。

一方 $A\cap V\neq\varnothing$ より $q\in A\cap V$ が取れる。$A=\bigcup_{\lambda\in\Lambda}A_\lambda$ だったから、ある $\lambda_0$ について $q\in A_{\lambda_0}$ となる。

この $A_{\lambda_0}$ について、 $U$, $V$ は $A_{\lambda_0}\subset U\cup V$, $p\in A_{\lambda_0}\cap U\neq\varnothing$, $q\in A_{\lambda_0}\cap V\neq\varnothing$, $U\cap V=\varnothing$ を満たす。従って、この $A_{\lambda_0}$ は連結でない。□

感想

背理法による証明も対偶による証明も、論理的には同等です。が、対偶を使うことで、連結でない $A_\lambda$ を取ってきたり、連結でないことから存在する $U$, $V$ を具体的に確認できたりするのがいいですね。

おわり

0
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?