設定環境
Mac : OS X Yosemite(10.10.1)
インストール手順
Homebrewのインストール
Macでのとても便利なパッケージ管理ツールです
Homebrew
ruby -e "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/master/install)"
pyenvのインストール
Pythonのバージョン管理ツールです
pyenv
# pyenvのインストール
brew install pyenv
次にPATHの設定をします。
.zshrcや.bashrcに以下の設定を加えます。
# 環境変数の設定
export PATH="$PYENV_ROOT/bin:$PATH"
export PYENV_ROOT="$HOME/.pyenv"
eval "$(pyenv init -)"
fish shellを使っている場合は↑の最後の一行の代わりに以下の一行を追加する(~/.config/fish/config.fish
)
# pyenv
status --is-interactive; and . (pyenv init -| psub)
Anacondaのインストール
Anacondaとは
AnacondaはPythonの数値計算環境を構築するために様々なパッケージをまとめた無料のディストリビューションです。
インストールを行うことで、NumPy,SciPy,matplotlibはもちろん、
機械学習ライブラリscikit-learn等のパッケージをインストールできます。
以下のコマンドでインストール可能なPythonのバージョンが確認できます
# インストール可能なPythonの一覧を表示
pyenv install -l
一覧の中で、最新のAnaconda(anaconda-3-2.1.0)を選んで、[2014/11/25時点]
以下のコマンドでAnacondaをインストールします。
AnacondaのデフォルトがPython3系になっています。
# Anacondaのインストール
pyenv install anaconda3-2.1.0
インストールが終わったら、以下のコマンドを打ちましょう
pyenv rehash
(念のため)ターミナルを再起動したあとに、
# 使用可能なPythonの一覧
pyenv versions
(出力)
* system
anaconda3-2.1.0 (set by /Users/yourname/.pyenv/version)
となったら、anacondaが正常にインストールされています。
次に、使用するPythonを設定します
# 使用するPythonの設定
pyenv global anaconda3-2.1.0
(出力)
/Users/yourname/.pyenv/versions/anaconda3-2.1.0/bin/python
# 現在のPythonのバージョン確認
pyenv version
(出力)
anaconda3-2.1.0 (set by /Users/yourname/.pyenv/version)
# pythonの参照元の確認
which python
(出力)
/Users/yourname/.pyenv/versions/anaconda3-2.1.0/bin/python
ひと通り設定が終わったら、
conda update conda
として、Anaconda自体のupdateをしましょう
これで、Python3系でのAnacondaのインストールは終わりです。
Python2系でのAnacondaのインストール
conda create -n py27 python=2.7 anaconda
とすると、python2.7なAnacondaをpy27という名前(py27の部分は任意の名称)でインストールできます
この環境を使いたいときは、
source ~/.pyenv/versions/anaconda3-2.1.0/bin/activate py27
とすると利用できるようになります。
この長い一行を毎度打つのは面倒なので、ターミナルの設定ファイルに以下のように設定しておくと便利です。
alias py2='source ~/.pyenv/versions/anaconda3-2.1.0/bin/activate py27'
alias py3='source ~/.pyenv/versions/anaconda3-2.1.0/bin/deactivate'
動作確認
通常のターミナルの状態でPythonのバージョンを確認すると、
とPython3系になっています
次にpython2.7の環境をactivateした後にPythonのバージョンを確認すると、
きちんとPython2系になっています
OpenCVのインストール(Python2系)
python2系の環境にしたあとに、
conda install opencv
として、ファイル内、もしくは、ipython上で
import cv2
とするとPython2系でOpenCVを利用することができるようになります。
便利なプラグイン
pyenv rehash
という謎のおまじないを自動化してくれます
# pyenv-pip-rehashのインストール
git clone https://github.com/yyuu/pyenv-pip-rehash.git ~/.pyenv/plugins/pyenv-pip-rehash
参考
How to install 2 Anacondas (Python 2.7 and 3.4) on Mac OS 10.9
追記
usr/localの中に入れる場合
# 環境変数の設定
export PYENV_ROOT="/usr/local/opt/pyenv"
# pyenvのコード補完
if which pyenv > /dev/null; then eval "$(pyenv init -)"; fi