4分33秒とは
無音の音楽です。
Wikipediaによると、
音楽は音を鳴らすものという常識を覆す「無音」の音楽である。
楽章を通して休止することを表すtacet[1]が全楽章で指示されており、演奏者は舞台に出場してから楽章の区切りを示すこと以外は楽器とともに何もせずに過ごし、一定の時間が経過したら退場する。
ということです。
作曲者が「無音」を聴こうと思いハーバード大学の無音室を訪れた際、自身の血流や神経系によるノイズが聞こえてきたことから音楽の将来を不安に思う必要はない(どんな静寂の中でも音はある)と気づいたことから作曲したらしいです。
周囲のノイズ、心臓の音、木々のざわめきなどから生まれる偶然性の音楽を楽しむものだそうです。ロマンチックですね。
秒数が4分33秒である必要はなく、用いる楽器もすべて演奏者に委ねられているらしいこの音楽。これを適当な音源から作り出してみます。
やること
音源を逆位相に変換したものを、元の音源と重ね合わせます。
使うもの
pydub
コード
from pydub import AudioSegment
from pydub.playback import play
filename = 'hoge.mp3'
# オーディオファイルを開く
audio = AudioSegment.from_file(filename, format='mp3')
invert = audio.invert_phase() # 逆位相に変換
merged = audio.overlay(invert) # 合成
play(merged) # 再生
無音が流れます。
保存したい場合は
merged.export('fuga.mp3')
とすればOK
周りの静けさ、人々の雑踏の音などを楽しみましょう。