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HTMLの全要素について同じパスごとに出現回数を数える。

Last updated at Posted at 2017-03-02

はじめに

  今いま、取り組んでいる仕事で、頻繁にHTMLをパースすることがあって、そこで直面した課題と、それを楽に切り抜けたという小話。パーサーはNokogiriです。

お題

  あるHTMLの、とりあえず<body>の中で、同じパスの位置に出現する要素別に、その出現回数を数えなければならないという、ちょっと面倒なタスクが発生した。ここでいうパスとは、ざっくりいうと、XPathによる表記から n-th を表す [n]を除去したもの、ぐらいの意味。

  たとえば、こういうHTML

<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
    <meta charset="UTF-8">
    <title>Test</title>
</head>
<body>
    <p>あいうえお</p>
    <ul id="list_1">
        <li id="item_1" class="red">かきくけこ</li>
        <li id="item_2" class="blue">さしすせそ</li>
        <li id="item_3" class="red">たちつてと</li>
    </ul>
    <div>
        <p>なにぬねの</p>
    </div>
    <ul id="list_2">
        <li id="item_4" class="red">はひふへほ</li>
    </ul>
</body>
</html>

があったとして、クラスやid、および n-thは無視して、同じパスに出現する要素をカウントして、できれば多い順に

/html/body/ul/li: 4回
/html/body/ul: 2回
/html/body/p: 1回
/html/body/div/p: 1回
/html/body/div: 1回
/html/body: 1回

という結果が欲しい。

解法

  出現順にソートするのは後でやるとしても、まずは、パスごとに出現回数を数えるようなものを作る必要がある。そのためには、要素のすべてを走査するようなロジックを書かないといけない。しかし、全要素をたどるメソッドを(再帰を使ったりして)自分で書くのは、車輪の再開発以外の何ものでもないなと思って調べたら、ありました。

Nokogiri::XML::Node#traverse

  このtraverseにブロックを渡してやれば、あとは面倒をみてくれそう。これは便利。ということで、以下で切り抜けました。

count_element_paths.rb
# coding: utf-8

require 'nokogiri'

body = Nokogiri::HTML.parse(<<-TARGET_HTML).css('body')[0]
    <!DOCTYPE html>
    <html lang="ja">
    <head>
        <meta charset="UTF-8">
        <title>Test</title>
    </head>
    <body>
        <p>あいうえお</p>
        <ul id="list_1">
            <li id="item_1" class="red">かきくけこ</li>
            <li id="item_2" class="blue">さしすせそ</li>
            <li id="item_3" class="red">たちつてと</li>
        </ul>
        <div>
            <p>なにぬねの</p>
        </div>
        <ul id="list_2">
            <li id="item_4" class="red">はひふへほ</li>
        </ul>
    </body>
    </html>
TARGET_HTML

# カウント結果を保存する、パス => 回数のハッシュ(回数の初期値:0)
counters = Hash.new(0)

# traverseメソッドで、全ノードについて、そのパスをカウント
body.traverse do |node|

  next if node.name == 'text' # テキストは数えない

  path_ignored_nth = node.path.gsub(/\[\d+\]/,'')  # パス文字列から n-th を表す部分を削除

  counters[path_ignored_nth] += 1  # カウンターを更新

end


# 結果を出力
counters.each do |path, counter|
  puts "#{path}: #{counter}"
end

上記を実行して、以下が得られました。

$ ruby count_element_paths.rb 
/html/body/p: 1
/html/body/ul/li: 4
/html/body/ul: 2
/html/body/div/p: 1
/html/body/div: 1
/html/body: 1

  このあとは、対象のHTMLをファイルなりURL経由のものにしたり、結果をソートしたりなどの作業を淡々とこなして完成。

  何か作ろうとしたときに、それのある部分について
「これはきっと、すでに他のデキる人が作ってくれてるハズ」
っていう予感みたいなの大事ですねと、改めて感じた次第。
(まあ、今回のtraverseは自分で書いても数行の話ではありますけれども。)

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