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絶対に失敗しないシステム開発プロジェクトの進め方

Last updated at Posted at 2018-11-05

前書き

こんにちは、あの記事の人です!

あの記事: オブジェクト指向が5000%理解できる記事

システム開発プロジェクトは8割が失敗すると言われていますが、これって業界としてヤバイですよね。私はこういった点に危機感を持っており、IT業界を改革するヒーローとなるべく株式会社ITヒーローを創業しました。

今回はシステム開発を発注・受注するときに失敗しないための手順を紹介します。

本題

ちなみにステークホルダーは「発注者」「受注者」「コンサルタント」です。括弧内に書かれているのは作業を担当する人です。

1. 企画

社内で業務改革プロジェクトが立ち上がってからがスタートです。このフェーズで成功するかどうかの50%くらいが決定するといっても過言ではありません。場合によっては経営コンサルタントにサポートしてもらうのがいいかと思います。

業務分析(発注者)

あたりまえなのですが、意外と行われていないのがこれ。ITシステムは業務を効率化・自動化するために存在します。ですから、現状どの業務にどんな課題があって、理想としてどうしたいのかと言った点を分析する必要があります。

現状業務フローを作成し、課題を分析しましょう。

改善策検討(発注者・ITコンサルタント)

現状業務フローを見ながらどんな解決策があるかを考えましょう。マジで注意してもらいたいのは、システム開発ありきで考えないでほしいということ。現状の課題は従業員を増員すれば解決するかもしれませんし、組織体制を変更すれば解決するかも知れません。とにかく様々な観点から検討してください。ITがベストな解決策とは限りません。正直、IT知識のないひとがベストな解決策を立案するのは不可能ですので、大人しくITコンサルタントを頼ってください。ここをケチると絶対に失敗します。絶対にです。

新業務フローを作成し、改善後の運用を確認しましょう。

投資効果検討(発注者)

新業務フローに移行するための費用と、新業務フローに移行したことによる費用効果を比較し、業務改革を実施するか否かを決定します。

投資効果レポートを作成し、判断しましょう。

2. 提案依頼

RFP作成(発注者・ITコンサルタント)

提案依頼書(Request For Proposal, RFP)を作成します。受注者(ITベンダー)に対して「こんなことがしたい」と言った相談をするものです。目的はベンダーの選定です。

ここにも必ずITコンサルタントを入れてください。

RFP回答(受注者)

RFPに回答します。自社の技術で対応が可能かどうか、大まかな費用・期間などを回答しましょう。目的は発注者にベンダー選定の判断材料を与えることです。

正直に誠実に回答しながらアピールして受注獲得を目指しましょう。

3. 要求定義

要求定義書作成(発注者・ITコンサルタント)

具体的にこんなものを作って欲しいというもの、つまり委託業務の内容と範囲を明記した書類を作成します。機能レベルで具体的に記述する必要があります。

ここにも必ずITコンサルタントを入れてください。

見積もり等回答(受注者)

要求定義書をもとに見積もりなどを回答します。

個別契約(発注者・受注者)

双方が合意したら個別契約を交わします。要求定義書に基づいて期間や費用、成果物などについて書面で合意を交わしましょう。

契約はトラブルを防ぐために必ず結んでください。法務部がない場合は、弁護士などに依頼しリーガルチェックを受けることも大切です。

着手金・費用事前自払い(発注者)

先払いの場合はこのタイミングとなります。

4. 要件定義

要件定義書の作成(受注者)

要求定義書に基づいてシステムの仕様を定めます。

要件定義書の確認(受注者・発注者)

受注者は、要件定義書が要求定義書の要求を満たしていることを説明します。発注者が要件定義書の内容に合意したら、互いに署名を交わして記録として残しておきましょう。

5. 開発

割愛

6. 導入

検収(発注者)

発注者は、受注者から納品された成果物が要件定義書の内容を満たしているか確認します。要件を満たしていることが確認できたら開発プロジェクトは完了です。

費用事後払い(発注者)

後払いの場合はこのタイミングとなります。

7. 保証

瑕疵対応(受注者)

成果物に不備があった場合、受注者は契約書で定められた期間・条件に応じて対応する義務があります。ここがトラブルの種ですので、これをなくすためにも、要求定義・要件定義・契約をしっかり行いましょう。

後書き

いかがでしたか?当たり前のように思えるかも知れませんが、会社が大きくなればなるほど、各フェーズを別の人・部署が担当することになり、歪や摩擦が生じやすくなります。

また、素人知識や思い込みで無理を通して失敗するケースも多々あります。迷わず優秀なコンサルタントを巻き込みましょう。

この手順にシッカリと準拠し、システム開発プロジェクトを成功させてくださいね!

弊社でもコンサルしています♥

リンク: 株式会社ITヒーロー

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