# ターミナル操作でハマった8つのミス

Posted at 2025-11-16

1. PowerShell で「DOS」を実行しようとした

エラー内容:

用語 'DOS' は、コマンドレット、関数、スクリプト ファイル、または操作可能なプログラムの
名前として認識されません。

原因:
DOS は OS の名前（またはコマンドプロンプトの俗称）であって、PowerShell で実行するコマンドではない。ターミナルの種類と、そこで使えるコマンドを混同していた。

次からの対処:
PowerShell と Bash では使えるコマンドが違う。プロンプト（PS C:\>など）を見て、今どの環境にいるか常に確認する。

現象:
pdftotext.exe にPDFのパスを指定して実行したが、エラーは出ず、単にツールの使い方（ヘルプ）が表示された。

原因:
ファイルパスの引用符が二重になっていた（" "C:..."）、またはスペースが混入していた。そのせいでプログラムがファイル名を正しく認識できなかった。

次からの対処:
CUI でのパス指定は厳密。スペース込みのパスは""で囲むが、その囲み方を間違えたら意味がない。1文字ずつ確認する癖をつける。

現象:
複数行コマンドをコピペで貼り付けると、>だけが表示されて止まる。

原因:
貼り付けたコマンドの途中に、意図しない"（ダブルクォーテーション）が含まれていた。Bash は「文字列が始まった」と解釈して、対応する閉じ"を待つ複数行入力モードに入っていた。

次からの対処:
>が出たら入力待ち状態。Ctrl+C でキャンセル。貼り付けた内容、特に引用符の対応を確認してから再実行。

エラー:

No such file or directory: /mnt/c/Programs/Python/Python313/python.exe

原因:
Windows に C:\Programs\Python\Python313 というフォルダが実際には存在していなかった。思い込みでパスを打ってしまった。

次からの対処:
WSL からのアクセスは /mnt/c/ で始まるが、元の Windows パスが正しくなければアクセス不可。エクスプローラーで実在確認してからパスを打つ。

エラー:

用語 'python3' は、コマンドレット、関数、スクリプト ファイル、または操作可能なプログラムの
名前として認識されません。

原因:
python3 は Bash（WSL）環境のコマンド。PowerShell（PS C:\>）では使えない。環境による違いを意識できていなかった。

次からの対処:
今どのターミナルにいるのかプロンプトで判断。PowerShell なら python、Bash なら python3 など、環境ごとの使い分けが必要。

エラー:

ModuleNotFoundError: No module named 'google'

原因:
Windows 側（PowerShell 用）Python と WSL 側（Bash 用）Python は完全に独立した環境。Windows 側にインストールしたライブラリは WSL 側から見えない。

補足:
後で pip3 install を実行してからもエラーが出たのは、インストール完了前に焦ってスクリプトを再実行してしまったから。

次からの対処:
Windows と WSL は別環境。両方で同じライブラリが必要なら、両方で pip インストールを実行。インストール完了まで待つ。

エラー:

I/O Error: Couldn't open file 'C:\dev\[kouza].pdf'

原因:
ネット記事のサンプルコードで、[kouza].pdf は「ここに実際のファイル名を入れてね」というプレースホルダー。[] を含む名前のファイルなんて実在しない。

次からの対処:
サンプルコードはそのまま使わない。[your_file_name] や example.txt といった見本部分は、自分の実際のファイル名に置き換える。

エラー:

No such file or directory: 'C:\\dev\\kouza..txt'

原因:
単純なタイプミス。kouza.txt とすべきところを kouza..txt（ドット2つ）と打ってしまった。

次からの対処:
「ファイルが見つからない」エラーは大抵パスミス。焦らず1文字ずつ見直す。ファイル名の一部をコピペで使うなど、手打ちを減らす工夫も有効。

ほぼ全て、エラーメッセージをよく読んで、落ち着いて対処すれば解決できる。
そもそもPowerShell や Bashとは何かを勉強する。

特に意識すべき2点：