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DEMデータの解像度を上げる裏技

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DEMデータの解像度が粗い場合に、QGISを使って無理やり解像度を上げる方法を紹介します。当然ですが、精度が上がるわけではないのであくまでも「裏技」です。

10mメッシュのDEMを縮尺2000分1ぐらいで表示するとこんな感じにメッシュがはっきり見えてしまいます。画像ならジャギーが出てい状態です。
01.png

サンプリング用のベクタポイントを作成する

ベクタ→調査ツール→規則的な点群
02.png

  • 入力範囲 → ベクタポイントを作成する領域を指定
  • ポイント数/間隔 → 領域の広さによりますが、10(m)にしておくのが無難です。
  • 「ポイント間隔を使う」 → チェック
  • 実行をクリック 03.png

作成するポイントの数が多いとかなり時間がかかります。
04.png

指定領域に10m間隔のベクタポイントが作成されました。
05.png

ポイントサンプリングツールで標高値を付値する

ポイントサンプリングツールプラグインがインストールされていない場合は、プラグイン→プラグインの管理とインストールからインストールしてください。

プラグイン → Analyses → Point Sampling Tool
06.png

  • Layer containing sampling point → ベクタポイント
  • Layer with fields/bands to get values from → DEM 21.png

ベクタポイントにDEMカラムが新設されて標高値が付値されます。
09.png

プロセッシングツールのヒートマップを使う

プロセッシング→ツールボックス
10.png

ヒートマップ(カーネル密度推定)
14.png

  • ポイントレイヤ → 標高値を付値したベクタポイントを指定
  • 半径 → 大きい方が滑らか。30mぐらいを指定
  • ピクセルサイズ → メッシュサイズ。画像では0.1mメッシュ
  • Weight from field → DEMカラムを指定
  • Karnel shape → Triweight 13.png

こんなのができます

緑色のところが0.1mメッシュのDEMデータです。
周囲のグレー部分が元の10mメッシュ。
15.png

まとめ

おわかりのように、新たに作成したDEMデータは単なる劣化コピーなので地図データとしては何の意味もありません。ここで紹介した手法は画像処理の一種と考えていただければ良いと思います。この手法で作成したデータを流通させることは厳に慎むべきといえます。

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