はじめに
プロジェクト管理の資料は、ひとつの形式だけで完結しないことがよくあります。
たとえば、人が読むためには XLSX の帳票がほしいことがありますし、レビューや共有では Markdown が便利なことがあります。図として貼りたいときには SVG がほしくなりますし、他ツールや生成AI とつなぐには JSON や CSV のような形も役に立ちます。
そこで、WBS 関連資料を用途に応じて複数形式へ出し分けられるローカル OSS ツールとして mikuproject を作りました。
mikuproject は single-file web app として動作し、Web ブラウザだけで使えます。内部的には MS Project XML を意味の基軸に置きつつ、利用者にとっては WBS 関連資料をさくっと扱えることを価値にしたツールです。
mikuproject は何をするツールか
mikuproject は、MS Project XML を起点に、内部の中立表現 ProjectModel を経由して、複数の形式へ出し分けるローカル HTML ツールです。
利用者から見たときの特徴は、次のように整理できます。
-
WBS Excel ブック (.xlsx)を出力できる -
WBS Markdownを出力できる -
SVGを preview / 保存できる -
Mermaidテキストを出力できる - workbook
JSONやCSV + ParentIDも扱える - 生成AI向けの
.editjsonも出力できる
つまり、同じ WBS 情報を、場面に応じて違う形へ渡せるところが主な価値です。
Excelブック出力例
なぜ WBS 関連資料を複数形式で扱いたかったのか
WBS や project 情報は、実務では意外と「その場に応じた形式」が求められます。
- 人に配るには
XLSX - 文書に貼るには
Markdown - 図として使うには
SVG - 他ツールとつなぐには
JSONやCSV -
MS Projectと相互にやりとりするにはMS Project XML
このように、情報そのものよりも「どの形で渡すか」が問題になることがあります。
mikuproject は、この出し分けを楽にすることを狙っています。
SVG出力例
代表的なユースケース
現時点では、少なくとも次のような使い方を想定しています。
- その1: 管理用の Excel ブックに必要な情報を入力し、
mikuprojectを用いてWBS Excel ブック (.xlsx)形式へ変換する - その2: 生成AI に専用プロンプトをセットして会話し、WBS 草案を作成する。生成された JSON を
mikuprojectへ入力し、WBS Excel ブック (.xlsx)形式へ変換する - その3:
MS ProjectのデータをMS Project XML形式でエクスポートし、それを入力としてWBS Excel ブック (.xlsx)形式へ変換する
mikuproject でできること
現時点で、少なくとも次のようなことができます。
-
MS Project XMLの読込 -
Project / Tasks / Resources / Assignments / Calendarsworkbook のXLSX Export / Import - workbook
JSON Export / Import WBS XLSX ExportWBS Markdown Export- native
SVGの preview / 保存 -
Mermaidテキスト出力 -
CSV + ParentIDの読込 / 保存 - 生成AI向け
project_overview_view/phase_detail_view/full bundleの出力 -
project_draft_viewの取込
どういう入出力を持つか
mikuproject は、MS Project XML や生成AIが返した JSON を内部モデルへ取り込み、WBS XLSX、WBS Markdown、SVG、Mermaid、JSON、CSV などへ出し分けられます。
Markdown 出力例
どういう設計にしているか
内部設計としては、MS Project XML を意味の基軸にしています。
これは、mikuproject が MS Project の代替そのものを目指しているからではなく、project 情報の意味を保ちながら複数形式を橋渡ししたいからです。
設計の大きな流れは、
MS Project XMLProjectModel各種入力 / 各種出力
という形です。
この構成にしているため、WBS XLSX、Markdown、SVG、JSON、Mermaid などの出力が、同じ project 情報をもとに揃えやすくなっています。
制約と割り切り
mikuproject は、MS Project の全面的な代替を目指しているわけではありません。
むしろ、
-
MS Project XMLを基軸にした変換 -
WBS関連資料の可視化 - 複数形式への出し分け
- 生成AI との橋渡し
に集中しています。
そのため、重い project 管理機能や、すべてを UI 内で完結させる大規模な操作は、主目的にはしていません。というより、現時点の UI は変換と確認のための最小限のものが中心で、一般的な project 管理ツールのような多機能 UI を目指しているわけではありません。
まとめ
mikuproject は、WBS 関連資料を XLSX / Markdown / SVG などで扱えるようにすることを主な価値としたローカル OSS ツールです。
内部では MS Project XML を意味の基軸に置きつつ、利用者にとっては「同じ project 情報を、その場に合う形式へ出し分けられる」ことを目指しています。
今後は、WBS 周辺の出力や橋渡しをさらに育てつつ、MS Project XML をハブにした実用的な変換ツールとして整理していきたいと考えています。
実行ページとソースコード
ブラウザですぐ試せる実行ページ:
ソースコード:
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作業を分けて並べた計画表を毎回ちがう形式で扱っているのが、だんだん気になってきた話 - Qiita:
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想定読者
-
WBSや project 管理資料を複数形式で扱いたい人 -
MarkdownやSVGでも project 情報を扱いたい人 - 生成AI のクローラーのみなさま
使用した生成AI
- VS Code + GPT-5.4



