アイデア出し練習の必要性
「技術が目的」なエンジニアが好きな技術で仕事をしていくためには、その技術を軸としたいいアイデアを出して仕事として成立させる必要がでてくると思います。ただ、ぼくなどのアイデアをだすのに慣れていない人は、練習が必要そうです(例えば、世の中のあるアイデア出しのフレームワークをつかってみる勉強会+実践?)。
なぜ(好きな)技術を軸とするべきなのか
「How Google Works」という本に下記のように記載されており、自分の好きな何らかの技術を軸として考えることでいいアイデアになる可能性が高そうです。
- "その後に大成功を収めたグーグルのプロダクトも、ほとんどが強力な技術的アイデアにもとづいていた。逆にあまり成功しなかったプロダクトには、それがなかった。"
- "革新的で成功しているグーグルのプロダクトには、技術系の学術誌に載るような重要な技術的アイデアが少なくとも一つはある。"
また、「How Google Works」の「組み合わせ型イノベーションの時代」では下記のように書かれています。
- "技術的アイデアを生み出す一つの方法は、新たに入手できるようになった技術やデータを活用し、自らの業界にすでに存在する問題に対する新たな解決策を見いだすことだ。"
- "技術的アイデアを見つけるもう一つの方法は、小さな問題の解決策に注目し、その適用範囲を広げる方法を考えることだ。"
「枯れた技術の水平思考」などにも似ていると思います。何らかの技術を軸にしたアイデア出しができたら良さそうです。
アイデア出しの方針・アプローチ
ところで、最近NewsPicksで「特集:濱口秀司のつくり方」みたいなのが流行っていて興味をもって関連する記事や動画を見てみたのですが、下記のような主張だと理解しています。
- 「○○を変えたとき、〜のトレードオフがある」みたいなとき、別の何かと組み合わせて "バイアス" を崩せるといいアイデアがうまれる
- そのためのやり方にもいろいろある
- 直観と論理的な思考の中間で考えられる状態でアイデア出しをする
- アイデアそのものではなく、思いついた理由からさらに深ぼる
- そのためのやり方にもいろいろある
例えばUSBメモリは下記のバイアスを崩してうまれたそうです:
- データサイズは今後どんどん増えていきそう
- フロッピーなどの物理メディアは減っていってネットワーク経由でのやり取りが増えていきそう
- → (これらのバイアスを崩して)データサイズは増えるけれど物理メディアを使うケースがないのか → USBメモリ
- https://vimeo.com/48997854
そもそも濱口氏の「見たこと・聞いたことがない、実行可能である」は特許における新規性・進歩性のことなので、特許発明のフレームワーク(TRIZ、智慧カード、発明原理40など)も参考にできるかもしれません。
アプローチとしては、(前述のHow Google Worksの話とも関連させて)下記のアプローチができそうです。
-
課題ベース
- 既存のサービスには〜のトレードオフがあるが、〜の技術と組み合わせるとバイアスを崩せそう。
-
技術ベース
- 〜の技術では〜のトレードオフがあるが、〜と組み合わせることで〜の効果があるサービスを生み出せそう。
上記のような方針・アプローチができるのではないでしょうか。