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【要約】日経SYSTEMS 2019/4号


1. はじめに

以下雑誌の要約。


  • 題名:日経SYSTEMS 2019/4号


2. AI初心者の疑問に答える

AI初心者のITエンジニアが持つ疑問をQ&A形式で記載する。


2-1. [Q] AIは本当に現場で使われているの?


[A] 製造業の不良品検知やコールセンターの支援では既に本番稼働している。


  • 業務の自動化や人間の作業の支援といった分野では、既にユーザーが増えつつある。

  • 自動化の例が、AI要素技術である自然言語処理を利用したチャットボットの活用や、機械学習を利用したECサイトのレコメンデーションシステム(対象者にとって価値があると思われるコンテンツをより個別的に提示すること)である。

  • 作業支援の代表的な例が、コールセンターでオペレーターを支援するシステムである。オペレータが顧客からの問い合わせを入力し、その内容を自然言語で分析して回答の選択肢を提示するといった機能になる。

  • さらに加えてこれからAIの活用が見込まれる分野には、自動運転や無人レジ等がある。

  • AIを適用している用途を見ると、1位:画像認識/顔認識、2位:不良品判定/異常検知/診断、3位:業務システムとなる。

  • 採用している業種では、1位:機械系製造業、2位:自動車系製造業、3位:エレクトロニクス系製造業となっており、製造業が占めている。


2-2. [Q] AI人材に求められている能力は?


[A] 最も大切なのは「AIで何ができるか」を見極められる知識と能力。


  • 多くのAI開発者が、AI人材の1つの条件をして挙げるのが、「ユーザーから要件を聞き、AIで実現できるのか。実現できるならば、どのようなアルゴリズムで実現できる可能性があるのかを判断できること」である。

  • 「AIで不良品を検知したい」「AIを使ってコールセンターの対応を効率化したい」など、ユーザーからの要求は、AIのどういった機能を利用したいかといった技術まで詳細かされていないケースが多い。こうした要求に対して、「不良品検知ならば画像処理が利用できるはず。画像処理のアルゴリズムで、不良品検知に利用できるものならば有力なものは3つある。」といったことがすぐに思い浮かぶスキルが今、AI人材に求められている。そのため、要件定義や業務分析のスキルはこれまでの蓄積が十分に生きてくる。


2-3. [Q] AI人材にどうすればなれるの?


[A] 自習が中心の段階。統計学やPythonの知識をまず取得しよう。


  • AI人材に必要な知識としては、1位:統計、2位:データ解析となった。

  • 多くのAI向けライブラリの開発言語がPythonであることもあり、ライブラリを使った開発を手掛けたい場合は、Python等の知識があった方が開発の幅が広がる。

  • AIに関わっている多くのエンジニアは、Pythonや統計学の知識を自習により取得している。

  • AI関連技術は進化が早く、実際に触れてみて作ることが技術を評価しやすい。


3. 部下を育てる 現場コミュニケーション術 ~オンボーディングで育てる 成長には「仕方」がある~

ITの職場においても人材育成という永遠の課題に悩む上司やリーダーは多い。

オンボーディングとは、人材の受け入れから戦力化までの一連の流れや、プロジェクトにアサインしたメンバーを即戦力にすること等を意味する。

オンボーディングについて押さえておくべきポイントを記載する。


3-1. 目的地が明確に決められている


  • 旅行に行く場合、行き先が決まるから、何を準備したらよいのか、どうやって行くのがよいのかがはっきりして、計画が立てられる。
    人の育成も同じで、どうなってほしいのか、どんな知識やスキルを身につけてほしいのかという目的地が明確でないと、どう指導していくのかが分からない。


  • いつまでなのかという時期を明確にすることも必須である。3カ月後なのか3年後なのかによっても指導の仕方は変わってくる。


  • 仕事上の目的目標(あなたの期待や仕事上で求められる期待)と育成相手の目的目標(本人が望む事)が重なっていることも大切である。教育者が期待する目的目標に本人のそれが重なっていれば、モチベーション向上につながる。


3-2. 現在地がどこか分かっている


  • 旅行で言えば、「オアフ島のワイキキビーチ」に行くにしても、東京から行くのと現地のハワイ島から行くのでは、準備する物も行き方も違ってくる。育成も同じで、ゴール地点だけでなくスタート地点が具体的なほうがやりやすい。

  • ただしゴールの設定と違って、スタート地点である現在地については、指導する側の主観が入りやすい。育成相手の考えや周りの人の評価など、多面的に情報を集めておくことが大切だ。
    もちろん、スタート地点についても育成相手と認識を合わせておくことを忘れてはならない。


3-3. 向かっている方向を把握している


  • 日々のコミュニケーションと観察によって、育成相手が何をしているのか、どこに向かって進んでいるのかを把握しておくことも重要だ。真っすぐ進んでいるのか、違う方向に進んでいるのか把握して、目的目標への軌道に修正していくことになる。

  • 軌道修正の仕方には以下の3つがある。



    • 教える・・・文字通り、アドバイスや指示も含めて教えること。


    • 引き出す・・・自分で解決できるように、育成相手に考えを促していくこと。


    • 伝える・・・見えた通りの事実をフィードバックしていくこと。



  • 育成相手を褒めたり注意したりすることも軌道修正のための行為である。言い換えると、設定したゴールに向かってもらうために意図して褒めたり注意したりすることが大切なのだ。