パス(PATH)を通すとは?
カレントディレクト以外にあるコマンドを実行するとき、パスを指定して実行することができます。しかし、毎回パスを入力するのは面倒です。パスを省略してコマンド入力させる方法があったらどれだけ便利でしょうか。
あらかじめ環境変数PATHにコマンドへのパスを登録すると、パスを省略してコマンド入力した際にパスを補完して実行してくれます。
このパスの登録のことを「PATHを通す」と言います。
手順
- コマンドへのパスを控えておきます。例えば、
~/something/bin - ホームディレクトリ下にある.bashrc (またはCatalina以降では.zshrcファイル)にパスを追記します。
vim ~/.bashrcとして、以下を追記します。export PATH="$PATH:~/something/bin" - 現在のターミナルのプロセスに反映するために、
source ~/.bashrcを実行します。あるいは、別ウィンドウを開くことで変更を適用させます。 - 動作確認として、
$ echo $PATHを出力させます。さきほど登録したパスが出力されれば成功です。
一時的な利用
PATHを通すことで、新しいプロセスを開いたときにもコマンドサーチパスをし維持できます。これに対して、そのプロセスのみのPATHを指定する方法もあります。
export PATH="$PATH:~/something/bin" こうすると、プロセスを
閉じるまでの間だけ環境変数PATHに指定されたパスが定義されます。