「ArchLabs ? 何それ おいしいの?」という人を対象に、ちょっとした紹介を書いてみます。
Web で検索しても日本語の情報がほとんど出てこないのは知っていましたが、Qiita でも archLabs
タグの投稿が全然ないことに気付きました。「これはもしや日本で ArchLabs を使おうとしている人間は極少数なのでは?」と思い、普及の一助になればとの考えた次第です。
普通はメリットとデメリットを分けて書くべきなんでしょうけど、うまく切り分けができなかったので、つらつらと特徴を書き連ねてみました。
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BunsenLabs Linux にインスパイアされたディストリビューション
- 軽量でカスタマイズしやすい
- Look & Feel が BunsenLabs と同様らしい 1
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Arch Linux をベースとしており、その特徴を引き継いでいる
- シンプル、最新、実用的。また、ユーザー中心であること、汎用であること
- ローリングリリース。一度環境を構築すれば再インストール不要
- ソフトウエアは常に最新の安定板が提供される
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Arch と BunsenLabs の思想も引き継いでいる(ように感じる。個人の感想です)
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とにかく英語を読む必要がある
- インストール時に選択できる言語に日本語が含まれていない。そのためインストール作業中はずっと英語を読むことになる
- でもインストール時のロケール設定で日本語を指定できる
- すると日本語フォントもインストールされる。(Antergos みたいに最初は文字化けなんてことがない)
- でも日本語化されるのは一部の表示だけ。(メニューの大半は英語のまま)
- でも日本語の入力や webサイトの表示は問題なし
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ドキュメントやコミュニティが充実している
- 充実っぷりで有名な ArchWiki の内容が ほぼそのまま使える
- フォーラム が割と活発 (※ただし英語)
個人的お気に入りポイント
上記の内容だけだと味気ない気がしたので、ついでに ArchLabs を選ぶ個人的な理由もつらつらと書いてみます。
- 繰り返すが、ローリングリリースであること。以前、他の(固定リリースの)ディストロを使っていたとき、アップグレードに失敗して結局クリーンインストールする羽目に……というパターンを数ヶ月ごとに繰り返していた苦い記憶があるので、ローリングリリースは快適。
- とにかく画面がかっこいい。個人的には派手さよりもシックでエレガントな雰囲気が好きなので、モノクロベースの見た目は好印象。デスクトップにショートカットアイコンが並んでいるのは好きじゃない。
- メニューの大半が英語なのは多くの人にとってデメリットだろうが、個人的にはそれほど抵抗がない。というか、むしろプロっぽくてかっこいいとさえ思っている。スタバでドヤれそう。5
- Distrowatch.com の Reader Reviews (読者レビュー) で 10段階中 9.2の高評価を得ている。(記事執筆時点)
- 日本ではまだほとんど知られていないマイナーなディストロだから応援したい。(ただの判官びいきです)
……さて、こんな紹介で興味を持ってくれる人がいるんでしょうか。我ながら甚だ疑問ですが、今回はこれくらいにしたいと思います。もしまた思いついたりしたら追記します。