初めに
過去にWindowsでIPを複数割り当てる記事を書いたが、Windows10で多少勝手が変わったので、再度記事にし直すことにした
過去の記事はこちら
余計な機能があるんだって
Windowsには相変わらずお節介機能が備わっており、有線+無線での2回線構成の場合、起動時に無線が自動で接続されない
また、この機能のせいでSIMを使った広域回線でテザリングすると容量を使いつぶしたりするので要注意だ。
設定の変更は昔はグループポリシーエディターで行うことができた
しかし、厄介なことに、Windows 10 ではローカルグループポリシーエディター(gpedit.msc)が搭載されてないので、初期状態では使うことはできなくなってしまった
ちなみに、ローカルグループポリシーエディターを追加でインストールすることはできるが、多少手間がかかる
Administrative Templates (.admx) という公式のパッケージに含まれている
詳細はこちら
なのでWindows PowerShell(管理者)を起動し、レジストリエディタ (regedit.exe) を実行し、
「コンピューター\HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\WcmSvc\Local」から、
「fMinimizeConnections」値を確認し、「1」になっている場合は「0」に変更して Windows を再起動します。
これにより「インターネットへの同時接続の数の最小化する」機能を無効化されます。
※ただし、VPNを用いている場合は、これを無効にしてしまうと、VPNの一部機能に影響が出てしまうことがあるので、VPNを使う環境の場合は、注意しましょう
テザリングを使う環境での注意点
Windows10でテザリングを使用した場合、接続設定だけ設定してしまうと、Windowsアップデートにより
勝手に貴重な高速パケット通信の容量を使われてしまうことがある。
よほど、無制限で大量通信しても問題ないOffice24のSIMなどを使っている場合を除いて、
「接続プロパティ」の「従量課金接続として設定する」をオンにしておくのを忘れないこと。
「接続プロパティ」の「従量課金接続として設定する」をオンにした時の副次的な効果
「接続プロパティ」の「従量課金接続として設定する」をオンにすると、
WindowsUpdateやストアのアップデートを止めることができる、
Windows 10 Homeのように、Windows Updateを停止ないし遅らせることができないエディションを
使っている場合は、すべての接続プロパティで「従量課金接続として設定する」を[オン]にしておくと、
Windows Updateを任意に止めることができる。
インターフェースにIPを複数割り当てる
基本的に、Windows7の時と同じで「ネットワーク接続」の画面から行うが、呼び出し方が変わっているので注意
「Windows PowerShell(管理者)」を起動し、「cmd」と入力、そうすると、メニューから消えたはずの、
「コマンドプロンプト」が呼び出されるので、「%systemroot%\system32\ncpa.cpl」と入力すると、
「ネットワーク接続」がでる。
「設定」から「ネットワークとインターネット」をクリックして、「イーサネット」から[関連設定]の
「アダプターのオプションを変更する」からでも「ネットワーク接続」が開けるが、
ポリシーエディッタがなく、管理ポリシーが縛られた環境などでは、コマンドラインからしか呼び出せないため
コマンドラインからの呼び出し方法を掲載している
Windows PowerShell
Copyright (C) Microsoft Corporation. All rights reserved.
PS C:\WINDOWS\system32> cmd
Microsoft Windows [Version 10.0.16299.431]
(c) 2017 Microsoft Corporation. All rights reserved.
C:\WINDOWS\system32>%systemroot%\system32\ncpa.cpl
ここで複数のIPを割り当てたいアダプタを選択して、右クリックからプロパティをだし
インターネットプロトコルバージョン 4 (TCP/IPv4)を選択して、プロパティボタンを押す
プロパティから詳細設定ボタンを押すとIPアドレスの設定が出る
ここで追加ボタンを押すと複数のIPを設定できる。
このあたり、は過去の記事とほぼ変わらないので、以下を参照してほしい
過去の記事はこちら
以上、Windows10でNICに複数IPを割り当てる方法でした。