米国時間の11月17日にKiroがGA(General Availability:一般提供)されました
「Kiroってなんぞや?」「Amazon Q Developerとは何が違うの?」というところを深掘っていきます!
まずはQ Developerの復習
Q DeveloperはAIを使用した会話型アシスタントです
AWSアーキテクチャ、AWSリソース、ベストプラクティス、ドキュメント、サポートなどについて質問できます
また、IDE(統合開発環境)を使用することで新しいコードの作成、コードのアップグレード、改善に使用することができます
作りたいシステムなどが頭の中にあれば、コードはQ Developerが作成してくれます
文字通りシステム開発のアシストをしてくれます
Kiroってなに??
Kiroは一言で表すと仕様駆動開発のAI IDEのことです!
CursorなどのAI IDEはすでにサービス展開されていますが、Kiroのような ”仕様駆動開発” のAI IDEが展開されていませんでした
では、仕様駆動開発 とは何なのか
仕様駆動開発って?
要件定義や仕様書作成など、開発初期段階の工程もAIエージェントが主体となって進めてくれるものです
Kiroスペックモードを使い、チャットにプロンプトを打ち込むことで、自動で要件定義のドキュメントを作成してくれます
また、ドキュメントのみならず、データフロー図、TypeScript インターフェース、データベーススキーマ、API エンドポイントもKiroが作成してくれます
参照
Amazon Q DeveloperとKiroの比較
料金比較
| 項目 | Amazon Q Developer | Kiro |
|---|---|---|
| 料金プラン | Free / Pro | Free / Pro / Pro+ / Power |
| 月額料金 |
Free: $0 Pro: $19/ユーザー
|
Free: $0 Pro: $20 Pro+: $40 Power: $200
|
| 利用単位 | エージェントリクエスト数 + コード変換行数(LOC) | クレジット制(タスク量に応じて消費) |
| 無料枠 | ・50リクエスト/月 ・1,000 LOC 変換 |
・50クレジット/月 ・新規 500クレジット(14日間) |
| 従量課金 | ・コード変換:$0.003 / LOC(4,000行超過時) | ・超過:$0.04 / クレジット |
| 特徴的なコスト構造 | ・利用ユーザー数 × 月額 ・大規模コード変換で追加課金 |
・AIタスクの重さでクレジット変動 ・Spec/Vibeなど重い処理で多く消費 |
比較
Amazon Q DeveloperとKiroの大きな違いは
・Amazon Q Developer → 開発のアシスタントをしてくれる
・Kiro → 開発の全肯定と担ってくれる
ことだと思いました
仕様に拘らず、気になったところを気になった時に直していきたい人はQ Developerにアシストしてもらいながらシステムを開発していく
仕様を固め、どのように設計され、その設計があなたの環境とパフォーマンスにどう影響するかを理解できるようにしながら保守しやすいシステムを作りたい人はKiroを使うというような使い分けができると考えました
さいごに
Amazon Q DeveloperとKiroの比較をしてみました!
Q Developerはアシストに特化していること、KiroはAIが主体で開発を担ってくれるという役割の違いを理解することで、状況によって使い分けができることがわかりました
KiroがGAされた直後はダウンロードが殺到し、Bedrockが動かなくなったという記事も見ました
注目を集めているサービスを、座学的な知識だけでなく、実際に触ってみようと思いました!