あなたの生き甲斐は何ですか。家族?趣味?仕事?社会貢献?
順調な時に進路について悩むことはあまりありませんが、トラブルに遭ったり岐路に立った時にはいろいろ考えちゃいますよね。facebookで紹介してもらったwikipedia英語版の「Ikigai」という記事によれば、ikigaiとは「存在する理由」であり「日本人によれば誰でもikigaiを持っている」ものとのこと。それを図式化したものが下の図です。
Modern_Ikigai / YawLifeInc. / CC BY-SA 4.0 International(日本語はhiga4が追加)
人に誇れるようなものではなく、どちらかといえばトラブルばかりの人生を過ごしてきた私ですが、トラブルに出くわすたびに自問していたのは自分は何者でこれからどういう人生にしたいのかということで、それは自分の生き甲斐とは何なのかを問い続ける試みだったように思います。
異文化圏のローコンテキストな視点からの日本文化の解釈には新鮮な気づきをもらえることがよくありますが、この図を見ながら今回改めて気付いたのは「生き甲斐とは何か」という問いは自分と社会との関わりを問い直すことでもある、ということです。
上の図では4つの円の重なる部分が「生き甲斐」となっています。
(1) 好きなこと
本能が赴く方向性。穏やかに言えば自然体でいる時にやりたいこと。趣味、嗜好、恋愛、等々。野放図にやると法に触れることもあるので何でもやりなさいということではもちろん無い。
(2) 得意なこと
何か他人よりうまくできるみたい、ということ。
(3) お金を稼げること
職業、仕事。
(4) 社会の役に立つこと
個人で寄付したり、町内会、NPO、CSOなど何らかの組織に参加して社会が必要としていることをやろうとすること。
4つのうち、「お金を稼げること」は仕事とか職業に相当しますが、自立した生活を送るためには誰もがやらなければなりませんし、そこに生き甲斐を感じる人もいるでしょう。
それ以外の3つはやらねばならないものではありません。やりたい人がやれば良いし、生き甲斐を感じる/感じないも自由だと思います。生き甲斐は人により異なり、誰でも自分なりに追い求めて良いものですが、無いよりもあった方が生活に張り合いが出るものでしょう。生き甲斐を感じている人の方がそうで無い人よりも長生きであるという調査もあるようです。
仕事を通じてこれら4つのことを全て実現できている人は素晴らしい人生を送っていることでしょう。しかしながらそういう人はそう多い訳ではありません。仕事だからといって好きではないことや、得意では無いことや、社会の役に立つとは思えないことを続けていると辛くなってきます。そうした時にはスポーツで汗を流したり、家族との時間を過ごしたり、趣味に走ったり、サークル活動、コミュニティ活動、ボランティア活動など、会社で仕事をする自分以外の立場で、生き甲斐を感じられる場が重要なのだと思います。
仕事で全てを満たすことが無理なら、別の枠組みやコミュニティに参加して、ちょっと違った自分で何ができるかチャレンジしてみること、そのひとつがコミュニティ活動であり、さらにそのひとつがシビックテックの活動なんだろうと思います。
人はどういう人生を送ろうが自由ではありますが、悩み模索する人は意識しているかどうかに関わらず、単一の枠組みではなく、例えば上の図の円に相当する部分を、立場を変えながら組み合わせて関わっているような気がします。
で、結局何が言いたかったのかという話ですが ^^; 以下のようなことです。
・何かをやるのに何のためかと問われた時、自分の生き甲斐のため、と堂々と答えていいんじゃないの。
・人のやっていることにはそれぞれのバックグラウンドと目的意識があるので、そこにあれこれ口出ししたり文句を言っててもつまんないんじゃないの。
・あなたは誰で何をしたいのですか?他人を見るのではなく自分のためにできることを考えて動いた方が前に向かって進めるヨ
Wish you a happy new year! 来年もよろしく。