私の経営している会社、Georepublic ではスタッフの人数が20人を超えてきて、しかもリモートワークが中心、かつメインのオフィスが東京と神戸に分かれていて、さらに英語が得意な人と日本語が得意な人とがいることもあり、メンバー間のコミュニケーションが固定化されてきているという課題がありました。
その課題を解決するためには、メンバーをもっとよく知らねばならんということで、前回の全社合宿では、ドラッカー風エクササイズを実施することにしました。チームビルディングの際によく行われるエクササイズですが、20名となると、少し多すぎます。
参考:DevTab|チームメンバーの期待をあわせる「ドラッカー風エクササイズ」
また、付箋紙とホワイトボードなどを使ったよくあるやり方では、オンラインになっていないのであとから振り返りがしにくいですし参加できなかったメンバーには内容が伝わりません。そこで、GitLab の Board 機能を使ってドラッカー風エクササイズをやってみました。
Step 1. Board に、それぞれ以下のラベルを作る
- What am I good at? (私は何が得意か?)
- How do I perform? (自分はどんな風に働くか?)
- What do I value? (自分が大切に思う価値は?)
- What contribution can be expected from me? (チームにどんな貢献をするか?)
- contribution expected from other members (他の人が期待する貢献)
1〜4までの質問項目は本家 に合わせていて、他のメンバーからのフィードバック項目として5を追加しています。
特に 2.の質問については、朝型とか夜型とか、マルチタスカーなのかそうでないのか、などが知れたのは良かったです。完全リモートワークOKで、勤務時間も自由な会社だと、どういうタイミングに声をかけやすいのか知っておくのは大事です。
Step 2. エクササイズの意図を説明する(5〜10分)
最初に上げたような問題意識や、エクササイズの意図、やり方を説明します。
具体的なサンプルを用意するとわかりやすいですね。
Step 3. 時間を区切って、質問1〜4を入力してもらう(15分)
各設問、それぞれ3つづつの回答を各自Issueの形で入力してもらいます。GitLab Board上からIssueを作るときには1行しか入れられないので、ダラダラ長く書くことも防げて良いですね。
ここで、作成した Issue を書いた本人に assign してもらうのがポイントです。
全員が全部入力するのに 15 分くらいかかりました。
Step 4. 一人3分で発表してもらう。
GitLab Board の画面を表示して、assignee: @ユーザ
で検索をすると、その人へアサインされた内容だけが表示されるので、1〜4の内容について、どういう意味かを自分で発表してもらいます。今回は20名いたので一人3分としました。時間に余裕があればもっと長くても良いと思います。
ここで、聞いている他の人は、質問5の内容(他の人からこの人に期待している貢献)を入力し、その人に assign します。誰からのフィードバックかわかるように、(Hal) などと最後に書いた人の名前を入れると良いでしょう。
これを全員分発表したら終わりです。
発表した人は、同じフィルタリングをかければ、自分に対するフィードバックを見ることができます。
この方法を使うことで、20名のメンバーでも2時間弱でエクササイズを終わることができました。しかも、オンラインに残っているので振り返りがしやすいのでおすすめです。
あとは、技術メンバー以外の Issue 作成の練習にもなります。
参加メンバーの満足度もとても高かったので、みなさんもやってみてはいかがでしょうか。
ちなみに私に対して一番多かったフィードバックは、「休め!」でした。みんなありがとう><
当社は GitLab が社内のコード管理環境なのでこちらを使いましたが、GitHub の Project 機能でもできるのではないかなと思います。
写真は合宿にて。ちなみに Georepublic では、地理空間情報に興味があって、英語を使って働いてみたい開発者を募集しています。
興味ある人はご連絡ください。
やってみた!という人からのフィードバックも大歓迎です。